名称:三フッ化アルミニウム
CAS番号:7784-18-1
物質ID: | 22A4014 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成22年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H22.7版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性の原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 区分外 | - | - | - | - | not combustible(ICSC(1999))との記載がある。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性・自己反応性に関連する原子団を含まない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | - | not combustible(ICSC(1999))との記載がある。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | not combustible(ICSC(1999))との記載がある。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 金属(Al)を含むが、水溶解度0.5g/100mLであり、水と反応しない(No reaction(Weiss(1986))ため区分外とした。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類できない | - | - | - | - | ハロゲン元素を含む無機化合物であるがデータなし。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 無機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分3 | 危険 | H301: 飲み込むと有毒 |
P301+P310: 飲み込んだ場合:直ちに医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P330: 口をすすぐこと。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
マウスLD50値103 mg/kg(HSDB(2009))に基づき区分3とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足で分類できない。なお、重度の眼刺激物(HSDB(2009))であり、かつ、フッ化アルミニウムは組織に強い刺激性があるとの記述(HSDB(2009))があるが、根拠となるデータは示されていない。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足。なお、当該物質生産工場の労働者3人が回復性の気道閉塞疾患を伴う喘息様症状を発症したとの報告(PATTY(5th, 2002))があるが、併せてばく露条件や症状経過に関して詳細乏しく、この報告は暗示的情報に過ぎず確認を必要とする(PATTY(5th, 2002))と述べられている。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | in vivo のデータがなく分類できない。なお、in vitroではエームス試験で陰性(NTP DB(access on 5. 2010))の報告がある。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 | 警告 | H361: 生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットを用い妊娠期間中に吸入ばく露した試験において、受精卵の着床前死亡率の増加、高濃度群では胎仔における胚毒性および催奇形性を引き起こしたとの結果(HSDB(2009))が得られており、親動物の一般毒性に関する記述がないので区分2とした。 | |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足で分類できない。なお、当該物質にばく露後の急性症状として気道刺激性が記載され(HSDB(2009))、さらに、鼻と咽喉を刺激するとも述べられている(HSDB(2009))が、根拠となるデータは示されていない。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(骨) | 危険 | H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(骨) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
アルミニウム精錬でフッ化物のばく露を受けた労働者の疫学調査によれば、比較的高濃度下で作業をしていた従業員107人の大部分が10年間のばく露後にフッ素中毒症になり、15年後には脊柱の可動性が制限された重度〜中等度の骨硬化症が認められた(ACGIH(2001))こと、また、フッ化物の職業ばく露により労働者が平均2.65 mg/m3の濃度では変化がなく、平均3.38 mg/m3の濃度で骨変化が見出された(ACGIH(2001))と報告されている。さらに、当該物質に関して様ーな程度の骨フッ素症が見られ、脊椎や骨盤の骨密度の増加、フッ化物の骨への吸収が進むと骨盤靭帯の石灰化、過量で長期のばく露の場合は関節のみならず傍脊椎その他の靭帯構造の石灰化が認められると記述されている(HSDB(2009))。以上の知見に基づき、区分1(骨)とした。なお、フッ化物の吸入がアルミニウム生産に携わる労働者に危険をもたらす可能性があるが、大半の労働者は臨床的に無影響であり、臨床的フッ素症は稀である(HSDB(2009))との記述もある。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | 分類に用いる適切なデータが得られていない。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | 分類に用いる適切なデータが得られていない。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない | - | - | - | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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