名称:リン酸三ナトリウム
CAS番号:7601-54-9
物質ID: | 22A4010 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成22年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H22.7版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(non flammable)(IUCLID(2000)) |
8 | 自己反応性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 自己反応性に関連する官能基としてP-Oを含むが、データなし。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 自然発火性なし(nicht selbstentzundlich)(IUCLID(2000))。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(non flammable)(IUCLID(2000))。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 金属(Na)を含むが、水溶解度が80g/l(IUCLID(2000))というデータが得られており、水に対して安定であると考えられるため区分外とした。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 酸化性なし(no oxidizing properties)(IUCLID(2000))。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 無機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。なお、湿った状態では鋼や真鍮を腐食する可能性がある((HSDB(2009)))と記載されている。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットLD50値 >2000 mg/kg(OECD TG 401)(IUCLID(2000))に基づき、分類JISによる基準の区分外(国連GHS分類による基準の区分5または区分外に相当)とした。なお、その他にラットLD50値として4.8 mg/kg(IUCLID(2000))があるが、分類にはOECDガイドラインに準拠した試験のデータを優先して採用した。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | ウサギのLD50値として≧2 mg/kg(IUCLID(2000))が得られているが、このデータのみでは区分を特定できないので分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | ラットLC50値として≧2.16 mg/L(4時間換算値: 0.54 mg/L)(IUCLID(2000))が得られているが、このデータのみでは区分を特定できないので分類できない。なお、得られたLC50値(2.16 mg/L)が飽和蒸気圧濃度(1.82E-07 mg/L)より高いので「粉塵・ミスト」の基準値を適用した。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1 | 危険 | H314: 重篤な皮膚の薬傷及び眼の損傷 |
P301+P330+P331: 飲み込んだ場合:口をすすぐこと。無理に吐かせないこと。 P303+P361+P353: 皮膚(又は髪)に付着した場合:直ちに汚染された衣類を全て脱ぐこと/取り除くこと。皮膚を流水/シャワーで洗うこと。 P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
水溶液は強いアルカリで腐食性の熱傷をもたらす可能性があるとの記述(HSDB(2009))に加え、0.1%〜1%溶液のpHが11.5〜11.9である(Merck(14th, 2006))ことに基づき区分1とした。 | |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 | 危険 | H318: 重篤な眼の損傷 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 |
水溶液は強いアルカリで腐食性の熱傷をもたらす可能性があるとの記述(HSDB(2009))に加え、0.1%〜1%溶液のpHが11.5〜11.9である(Merck(14th, 2006))ことに基づき区分1とした。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。なお、本物質と次亜塩素酸ナトリウムを複合体として含む塩素化リン酸ナトリウム(chlorinated trisodium phosphate)をマウスに2年間経口投与した試験において、発がん性の証拠は得られていない(HSDB(2009))。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足。なお、当該物質の毒性は未研究であるが、関連するのはおそらくそのアルカリ度のみであり(PATTY(5th, 2001))、急性ばく露により咳や痛みを伴う気道刺激性、重度のばく露では肺水腫を起こす可能性がある(PATTY(5th, 2001))と記述されている。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足。なお、当該物質の毒性は未研究であるが、毒性に関連するのはおそらくそのアルカリ度のみであり(PATTY(5th, 2001))、慢性的ばく露により口腔の炎症や潰瘍の可能性、および消化器障害を起こす懸念がある(HSDB(2009))と記述されている。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分3 | - | - | H402: 水生生物に有害 |
P273: 環境への放出を避けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
魚類(カダヤシ)での96時間LC50 = 28.5 mg/L(AQUIRE, 2011)であることから、区分3とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分3 | - | - | H412: 長期継続的影響によって水生生物に有害 |
P273: 環境への放出を避けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性毒性区分3であり、急速分解性に関する適切なデータがないことから、区分3とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない | - | - | - | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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