名称:過酸化カルシウム
CAS番号:1305-79-9
物質ID: | 21A3710 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成21年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H21.3版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性の原子団(-O-O-)を含むが、UNRTDG(UN1457)ではクラス5.1、PGIIに分類されているので区分外とした。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 区分外 | - | - | - | - | Not flammble(Weiss(2nd, 1986))により区分外とした。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 酸化性物質に分類されている。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | - | Not flammble(Weiss(2nd, 1986))により区分外とした。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | Not flammble(Weiss(2nd, 1986))により区分外とした。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | Reacts very slowly with water at room temperature to form limewater and oxygen gasという情報で可燃性ガスが発生しないと判断できるため、区分外とした。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 区分2 | 危険 | H272: 火災助長のおそれ:酸化性物質 |
P370+P378: 火災の場合:消火するために...を使用すること。 P210: 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。 P220: 衣類/.../可燃物から遠ざけること。 P221: 可燃物と混合を回避するために予防策をとること。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
UNRTDG(UN1457)でクラス5.1PGIIに分類されている。 | |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 無機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットLD50値は >5400 mg/kg と 8640 mg/kg(農薬安全情報 農薬時報別冊(1994))の結果から区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ラットLD50値は >5400 mg/kg(農薬安全情報 農薬時報別冊(1994))に基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | ラットLC50値は >1.75 mg/L/4h(農薬安全情報 農薬時報別冊(1994))との結果があるが、区分が特定できず分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギに粉剤 0.5 gを4時間適用した皮膚一次刺激性試験において、いずれの観察時間においても皮膚に変化は認められず、皮膚一次刺激性はないものと判断された(農薬安全情報 農薬時報別冊(1994))ことから、区分外とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 | 危険 | H318: 重篤な眼の損傷 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 |
ウサギに粉剤 0.1 gを適用した眼一次刺激性試験において、非洗眼群で角膜に混濁または白濁、虹彩の充血、結膜の発赤及び浮腫等が認められ21日まで残存したことに加え、これは成分の過酸化カルシウムが湿潤な条件で水酸化カルシウムに加水分解され、強いアルカリ性によって生じたものであるとの記述(農薬安全情報 農薬時報別冊(1994))があることから、区分1とした。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 | - | - | - | - | モルモットを用いたMaximaization法において、当該粉剤感作群及び対照群の一部の動物に極く軽度の紅斑が見られ、一方、陽性対照群では明らかな紅斑と痂皮形成及び浮腫が認められたことから、皮膚感作性は陰性であると判断したとの報告(農薬安全情報 農薬時報別冊(1994))に基づき、区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | in vivo の試験データがなく、分類できない。なお、in vitro の試験として、エームス試験において陰性(農薬安全情報 農薬時報別冊(1994))との報告がある。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットに8640 mg/kgを経口投与直後から嗜眠、立毛及び軽度の利尿が認められたが、4日以内に回復し、剖検でも異常は認められなかった(農薬安全情報 農薬時報別冊)。また、マウス及びラットに5400 mg/kgを経皮投与後、一般状態に異常は認められず、また、塗布部位の皮膚にも著変はなく、剖検所見でも異常は認められなかった(農薬安全情報 農薬時報別冊)。一方、ラットに 1.75 mg/Lを粉塵として4時間吸入ばく露し、死亡及び被験物質による症状を認めず、病理解剖学的検査においても被験物質による異常は何ら観察されなかったとの結果がある(農薬安全情報 農薬時報別冊)。以上から経口および経皮ばく露では区分2のガイダンス値を超えた用量で重大な毒性影響が認められていないことから区分外に相当するが、吸入ばく露では区分2のガイダンス値付近の用量による試験結果がないため総合してデータ不足により分類できない。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
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