名称:硝酸ストロンチウム
CAS番号:10042-76-9
物質ID: | 21A3587 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成21年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H21.3版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 区分外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団(硝酸塩類)を含むが、UNRTDG(UN1507)で酸化性(クラス5.1PGIII)に分類されている。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(ホンメル(1996))である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団(硝酸塩類)を含むが、UNRTDG(UN1507)で酸化性(クラス5.1PGIII)に分類されている。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(ホンメル(1996))である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(ホンメル(1996))である。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 水溶解度は70.9 g/100 ml water at 18℃、100 g/100 ml water at 100℃(HSDB(2003))というデータがあり、水に対して安定であると考えられる。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 区分3 | 警告 | H272: 火災助長のおそれ:酸化性物質 |
P370+P378: 火災の場合:消火するために...を使用すること。 P210: 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。 P220: 衣類/.../可燃物から遠ざけること。 P221: 可燃物と混合を回避するために予防策をとること。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
UNRTDG(UN1507)クラス5.1PGIIIである。 | |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 無機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | マウスLD50値= 5675 mg/kg(2350 mg strontium /kg)(ATSDR(2004))に基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 | 警告 | H315: 皮膚刺激 |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P332+P313: 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P362: 汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。 |
著しい刺激性(marked skin irritation)がラットおよびモルモットで記録され(DFGOT vol.25(2009))、ウサギでも局所適用により刺激あり(irritated the skin)との報告(HSDB(2003))があることから、区分2とした。 | |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B | - | 警告 | H320: 眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 |
ウサギを用いた試験で結膜に弱い刺激性(weakly irritated)を示したとの記述(HSDB(2003))、および皮膚に対する刺激性は強いが粘膜には僅かであるとの記述(HSDB(2003))に基づき、区分2Bとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | ラットの妊娠9〜19日に皮下投与した試験で仔の発生に影響が認められなかったとの報告(DFGOT vol.25(2009))があるが、1群3例の不十分な試験であり、また、性機能・生殖能に及ぼす影響に関してもデータがないことから、データ不足で分類できないとした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足。なお、有害影響に関する唯一の情報として、35歳女性救急医療士が硝酸ストロンチウムを含む火炎による煙を吸入して突然重度の症状を呈した症例報告(ATSDR(2004))があり、咳、喘鳴、息切れの症状が見られ、鎮静、挿管、集中治療の末、回復には数日を要した。患者の病歴には有害事象の寄与因子となるものがいくつかあり、燃焼時に火炎の成分にも気道刺激物として知られているものが発生している。したがって、この事例においてはストロンチウムの正確な関与ははっきりしていないとしている(ATSDR(2004))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。なお、ラットに44.6 mg/m3/4hを1ヵ月間吸入ばく露(1日6時間90日補正値:9.9 mg/m3/6h(= 0.01 mg/L))により、白血球数減少、尿量と尿成分の変化、肝臓の合成機能亢進、組織学的には間質性肺炎、リンパ系萎縮、肝細胞ジストロフィー、腎尿細管上皮のジストロフィーが観察された(DFGOT vol.25(2009))ことが報告され、ストロンチウム化合物の全身影響を示す一つの結果ではあるが、試験動物や試験物質について詳細が不明で試験法の記載もなく、妥当な試験とは考えられないと述べられている(DFGOT vol.25(2009))。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
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