名称:p-ベンゾキノンジオキシム
CAS番号:105-11-3
物質ID: | 21A3526 |
分類実施者: | 厚生労働省、環境省 |
分類実施年度: | 平成21年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H21.3版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性・自己反応性に関連する原子団を含まない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | 警告 | H302: 飲み込むと有害 |
P301+P312: 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P330: 口をすすぐこと。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットLD50値 464 mg/kg bw(IARC 29 (1982))に基づき、区分4とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | ラットに経口投与による骨髄細胞を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)の陰性結果(IARC 71(1999))に基づき、区分外とした。なお、ラットの肝細胞を用いた不定期DNA合成試験(体細胞in vivo遺伝毒性試験)でも陰性(IARC 71(1999))が報告されている。また、in vitro試験としてサルモネラ菌を用いたAmes試験で陽性(NTP DB(access on Aug. 2009))、マウスリンフォーマ試験で陽性(NTP DB(access on Aug. 2009))、染色体異常試験で陽性(NTP DB(access on Aug. 2009))の報告がある。また、当該物質は労働安全衛生法第57条の3に基づき変異原性が認められた既存化学物質である。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | IARCでグループ3に分類されている(IARC 71(1999))ことから区分外とした。なお、ラットとマウスを用い2年間混餌投与した試験(NTP TR179(1979))で両動物種とも生存率に影響はなかったが、ラットの雌で用量依存的な膀胱腫瘍の発生頻度の増加が見られ、高用量群では有意に増加した。しかし、ラットの雄およびマウスの雌雄では試験物質ばく露に関連する腫瘍の発生増加は認められなかった。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(腎臓) | 警告 | H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(腎臓) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットの7週間混餌投与試験の500 mg/kg bw(換算値)において死亡率の増加、34、340mg/kg bw(換算値)で、体重増加の抑制がみられているが他に顕著な影響は見られていない(IARC 29 (1982))。また、ウサギの4ヵ月経口投与試験の20mg/kg bwにおいてアルカリホスファターゼ等の血液生化学値の変化以外に顕著な影響は見られていない(IARC 29 (1982))。ラットおよびマウスの104週間混餌投与試験(ラット:375、750 ppm、マウス:750、1500ppm)の所見として、ラット雄において腎臓の腫瘍発生率の増加とともに区分2の用量に相当する375ppm(18.75mg/kg)で腎臓の炎症、750 ppm(37.5mg/kg)で上皮過形成の増加が認められ、ラット雌においては区分2の用量に相当する37.5mg/kgで腎臓の炎症増加(IARC 29 (1982))が認められている。これらの腎臓の所見は前がん病変との関連を否定できないが、ラット雌雄において認められることから区分2(腎臓)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
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