名称:2-アミノアントラキノン
CAS番号:117-79-3
物質ID: | 21A3513 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成21年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H21.3版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団、あるいは自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | keine Selbsterhitzung(自己発熱なし)(IUCLID 2000)との記載による。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属又は半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 区分外 | - | - | - | - | nicht brandfoerdern(燃焼促進しない)(IUCLID(2000))との記載による。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットLD50が >36g/kg bw(IARC 27(1982))の記載による。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギを使用した試験で刺激性なし(not irritating)(IUCLID(2000))との記載による。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギを使用した試験で刺激性なし(not irritating)(IUCLID(2000))との記載による。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | in vivoのデータがないので分類できない。なお、in vitro試験では、エームス試験で陰性または陽性(NTP DB(access on Jul. 2009))、IUCLID(2000))、CHO細胞を用いた染色体異常試験で陽性(NTP DB(access on Jul. 2009))が報告されている。また、当該物質は労働安全衛生法第57条の3に基づき変異原性が認められた既存化学物質である。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | IARCでグループ3に分類されている(IARC vol27(1982))ことから、ガイダンスに従い区分外とした。なお、マウスおよびラットに78週間混餌投与後、さらにマウスで15〜16週間、ラットで28〜32週間経過後に検査した試験で、マウスでは肝細胞癌と悪性造血リンパ腫の発生、ラットでは肝細胞癌または肝臓腫瘍結節の発生増加が見られ、両動物種とも発がん性があると結論されており(NTP TR144(1978))、NTP ROCでは「B」に分類されている(NTP ROC No.11(2005))。しかしIARCでは上記の試験に対し「試験は低純度のものが使われているため、動物試験は限定的証拠」と考え、「純度の不確実性ならびにヒト知見がないことから、評価できない」と結論付け、グループ3としている(IARC vol27(1982))。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットおよびマウスに1〜4%の濃度を4週間混餌投与した試験では、体重増加抑制が認められたとの記述(IARC 27(1982))のみでその他の詳細は不明である。また、ラットに1%または2%の濃度(830 mg/kgまたは1670 mg/kg)を12〜14週間混餌投与後死亡まで観察した試験においては、雌に影響が強く現れ、体重減少、衰弱、運動失調、攣縮などの症状に加え18〜21週までに全例が死亡、さらに血液および生化学検査値の変化、病理組織学的には間質線維化や尿細管上皮化生などの腎臓傷害ならびに骨髄過形成が認められたと報告されている(IUCLID(2000))が、ガイダンス値範囲を超える用量であり、カットオフ値付近での影響の有無が不明のため分類できない。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分外 | - | - | - | - | 魚類(ゴールデンオルフェ)での96時間LC50 > 10000 mg/L(AQUIRE, 2010)、甲殻類(オオミジンコ)での48時間EC50 > 378 mg/L(IUCLID, 2000)であることから、区分外とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 | - | - | - | - | 難水溶性(水溶解度 = 0.163 mg/L(PHYSPROP Database, 2009)かつ、水溶解度までの濃度において急性毒性値が得られていない(AQUIRE, 2010; IUCLID, 2000)が、生物濃縮性が低いと推定される(BCF = 18-46(既存点検, 1989))ことから、区分外とした。 |
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