名称:六弗化硫黄
CAS番号:2551-62-4
物質ID: | 21A3501 |
分類実施者: | 厚生労働省、環境省 |
分類実施年度: | 平成21年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H21.3版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性のガスである(ホンメル(1996))。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 高圧ガス | 高圧液化ガス | 警告 | H280: 高圧ガス:熱すると爆発のおそれ | P410+P403: 日光から遮断し、換気の良い場所で保管すること。 | 臨界温度は45.6℃ [ Merck(14th, 2006), HSDB(2009)]、加圧液化気体[ホンメル(1996)]であることから、高圧液化ガスとした。 | |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 気体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分外 | - | - | - | - | ラットに16-24時間吸入し、800,000ppm(80%, with 20% oxygen)でも何らばく露による影響はなかったとの報告(ACGIH(2001))に基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義におけるガスである。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義におけるガスである。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | 50%の本物質は眼に対し水以上の毒性を有しないと記載されている(IUCLID(2000))が、詳細が不明のためデータ不足で分類できない。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | マウスの骨髄を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)における陰性結果(HSDB(2009))に基づき区分外とした。なお、in vitroの試験では、エームス試験、チャイニーズハムスター卵巣細胞を用いたHGPRT試験、ヒトのリンパ球を用いた染色体異常試験でいずれも陰性(HSDB(2009))が報告されている。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足で分類できない。なお、実験動物に本物質を含む医薬品を5 ml/kg・bw(六弗化硫黄として40 μl/kg・bw)まで投与し、受胎能力、妊娠、同腹仔数に悪影響が見られず、胎児毒性または催奇形性もなく、次世代の発育は正常であった(EMEA(追加資料)005031 en6)との情報がある。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(麻酔作用) | 警告 | H336: 眠気又はめまいのおそれ(麻酔作用) |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
当該物質は1000 ppmで本質的に無毒であるが、主な危険性はむしろ空気より重いため空気と置き換わることによる窒息であると述べられている(ACGIH (2001))。ラットに800000 ppmの吸入ばく露した場合にも毒性影響はなく、無毒性と結論されている(PATTY (5th, 2001))。また、ヒトの職業ばく露では、低酸素血、半昏睡、肺水腫、軽度のアシドーシスなどの症状が報告されている(EHC 227 (2002)、PATTY(5th, 2001))が、窒息に加え分解物の毒性(EHC 227(2002))であり、あるいは不純物による可能性(HSDB (2009))も否定できない。したがって、吸入経路では区分外に相当すると見られるが、一方では当該物質には麻酔作用があることを示す記述(PATTY (5th, 2001))があり、極めて高濃度での弱い麻酔作用以外は不活性のガスであるとの記述(HSDB (2009))もあり、区分3(麻酔作用)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットおよびモルモットに吸入ばく露により、神経系、肝臓、腎臓などに影響がみられたとの記述(HSDB(2009))があるが、ばく露期間や用量が不明であり、結果の記述も分類には不十分である。その他にも分類に使用し得る適切な情報がなく分類できない。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義におけるガスである。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
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