名称:石油留分
CAS番号:64742-47-8
物質ID: | 20A2285 |
分類実施者: | 厚生労働省、環境省 |
分類実施年度: | 平成20年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 水素化精製過程で炭化水素からの窒素・酸素のアンモニア・水としての解離、不飽和結合の飽和、さらに金属分の触媒上への沈着分離が起こるため爆発性に関わる原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類できない | - | - | - | - | 国連危険物輸送勧告3I, II, IIIであることから、区分1, 2, または3であると考えられる。しかしながら、引火点 68-74℃(ICSC(J)(2001))は60℃超、93℃以下であることから区分4に該当する。また、ガイダンスの注記1に「引火点が55℃から75℃の範囲内にある軽油類、ディーゼル油および軽加熱油は、規制目的によって一つの特殊グループとされることがある」との記述もある。以上のことから分類できないとした。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 水素化精製過程で炭化水素からの窒素・酸素のアンモニア・水としての解離、不飽和結合の飽和、さらに金属分の触媒上への沈着分離が起こるため爆発性・自己反応性に関わる原子団を含まない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 発火点が>200℃(1013kPa)(IUCLID(2000))で、70℃超である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 水素化精製過程で金属分の触媒上への沈着分離が起こるため金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 水素化精製過程で炭化水素からの酸素の水としての解離、さらに金属分の触媒上への沈着分離が起こるため酸素又はハロゲンを含まない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 水素化精製過程で炭化水素からの酸素の水としての解離が起こるため分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットのLD50値が >15000 mg/kg bw(IUCLID(2000))より、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギを用いた試験(OECD TG 404)の適用時間4時間、観察期間24、48、72時間のDreize Scoreの平均は紅斑=0.2、浮腫=0.0(IUCLID(2000))、他のウサギを用いた試験(OECD TG 404 GLP)のDreize Scoreの平均は紅斑=1.7、浮腫=0.7(IUCLID(2000))または刺激性なし(IUCLID(2000))の結果から、区分外とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギを用いた試験(GLP)では「刺激なし=Not irritating」(IUCLID(2000))であることから、区分外とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | Disel fuelのマウスの吸入ばく露による優性致死試験(生殖細胞 in vivo 変異原性試験)とDisel 2(CAS No:64742-47-8)のDMSOおよびcyclohexane/DMSO抽出物のマウスの経口投与による骨髄細胞小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)の結果は陰性(ATSDR(1995)であるが、分類対象物質については抽出物の試験結果しかなく、また複数指標のin vitro変異原性試験陽性のデータもないことから分類できないとした。なお、Keroseneのラットの腹腔内投与による骨髄細胞染色体異常試験(体細胞in vivo変異原性試験)の結果は陰性であるが、動物および標的臓器での毒性の記載がなく確定できないとしている(ATSDR(1995)。また、in vitro変異原性試験:エームス試験においてはDisel 2(CAS:64742-47-8)のDMSOおよびcyclohexane/DMSO抽出物で陽性の結果が得られている(ATSDR(1995))。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | IARC(IARC vol.45, 1989)がケロシン(CAS: 8008-20-8)を含むJet FuelをGroup3に分類していることから区分外とした。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | Kerosineのラットを用いた吸入ばく露による催奇形性試験での結果は「陰性」(IUCLID(2000))であったが、親の性機能及び生殖能に関するデータがなく分類できないとした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットを用いた13週間の経口投与試験(OECD TG 409 GLP)でガイダンスの区分2を超える雄の1000 mg/kgの用量と雌の 500 mg/kg 及び 1000 mg/kgの用量で肝細胞の肥大以外に影響は見られない(IUCLID(2000))ことから区分外(経口投与)に該当するが、リスト2のデータであり、他の経路のデータがないことから分類できないとした。 なお、雄ラットの100mg/kg投与群でα-2u-グロブリンによる腎臓の影響が見られているが、雄ラットの特異的な反応と考えられ、ヒトでの毒性学的意義が不明であることから評価しなかった。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分2 | - | - | H401: 水生生物に毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
魚類(ブルーギル)による96h-LC50=2.2mg/Lであることから(AQUIRE 2009)、区分2とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分2 | - | H411: 長期継続的影響によって水生生物に毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性毒性区分2であり、急速分解性を示すデータが無いことから区分2とした。 |
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