名称:ペンタブロモジフェニルオキシド
CAS番号:32534-81-9
物質ID: | 20A2271 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成20年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(ICSC(J)(2005))とあり、「用途:難燃性添加剤(ATSDR(2004))」及び「燃焼テストの結果、難燃性物質に分類される(Ullmanns(E)(6th,2003))」と記述されているため、区分外とした。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性及び自己反応性に関わる原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(ICSC(J)(2005))とあり、「用途:難燃性添加剤(ATSDR(2004))」及び「燃焼テストの結果、難燃性物質に分類される(Ullmanns(E)(6th,2003))」と記述されているため、区分外とした。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(ICSC(J)(2005))であるため、区分外とした。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | LD50(ラット)=500-5000, 2640, 5000, 5800(雌), 6200, 7400(雄)mg/kg bw(JECFA(2005))であるため、区分外である。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギを用いた4時間暴露後24時間で1/6匹でスコア1の紅班が認められる(EU-RAR No.15(2002))のみであることから区分外とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B | - | 警告 | H320: 眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 |
ウサギを用いた試験とで角膜に非常に軽度な浮腫と発赤が観察が観察され(EU-RAR No.15(2002))、ラットを用いた試験で軽度の損傷(slight evidence of corneal damage)を引き起こしたため(ATSDR(2004))区分2Bとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 | - | - | - | - | モルモットを用いたマキシマイゼーション試験2件で、1件は15匹中3匹が投与後48時間でごく軽度の紅斑となったが、1匹は72時間続いた(EU-RAR No.15(2002))とあり、別の試験では投与群・コントロール群共に感作していない(EU-RAR No.15(2002))。また、当該物質は皮膚感作性引き起こさない(EU-RAR No.15(2002))と結論付けているため、区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | マウス末梢血を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原試験)の結果が陰性(NTP DB(Access on Feb. 2009))のため、区分外とした。なお、in vitro変異原性試験のAmes試験の1件で高濃度の代謝活性されていないTA1535とTA1538のコロニーで変異原性が誘発された(JECFA(2005))とあるが、他のin vitro試験であるAmes試験、ヒトリンパ球を用いた染色体試験では陰性結果を得ている(JECFA(2005)、EU-RAR No.15(2002)、NTP DB(Access on Feb.2009))。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | ラットを用いた経口(混餌)試験と強制経口投与試験による発生毒性試験で、体重、一腹当たりの胎仔のオスの割合、外見の変化、奇形等の異常は見られなかった(EU-RAR(2002))との記述があるが、親の性機能および生殖能に関する具体的なデータがなく分類できないとした。.なお、授乳影響ではヒトの疫学調査にて脂肪組織を通じて母乳中に移行するとの報告されており(HSDB(2003))、マウスを用いた仔動物に対する神経行動学的検討では、投与後2ヶ月目と4ヶ月目に実施した自発行動に関わる測定や、5ヶ月目に実施したモリス水迷路試験で、いずれも対照群との間に行動学的パターンの相違を示している(ATSDR(2004), EU-RAR(2002))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットを用いた経口投与試験で、ガイダンスの区分2を超える2640、5800(雄)、6200、7400(雌)mg/kg bwの用量で肝臓の壊死が観察(JECFA(2005)、EU-RAR No.15(2002))されたが、500mg/kg bw以下では臓器重量の増加と酵素の活性化が認められているが(JECFA(2005)、EU-RAR No.15(2002))、ガイダンスの範囲内の用量での影響が明確ではないので分類できないとした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(甲状腺) | 危険 | H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(甲状腺) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットを用いた28日間の強制経口投与試験でガイダンスの区分1に相当する25 mg/kg /日(体重当たり)(90日換算:8mg/kg bw)の用量で甲状腺ホルモンである総チロキシンと遊離チロキシンの分泌量が極度に低下(JECFA(2005))し、ラットの経口投与(混餌)試験における4週間と13週間の試験において4週間(換算値1.67mg/kg)及び13週間(換算値5mg/kg)において可逆性の甲状腺の軽度の肥厚が認められたとの記述(EHC(J)No.162(1994)、JECFA(2005))から区分1(甲状腺)とした。なお、ラットを用いた4週間及び90日間の経口投与試験(混餌及び強制経口投与)の5mg/kg/日の用量で肝重量の増加と軽度の顆粒状の外見を有する肝実質細胞の拡張が見られたとあるが軽微な変化として評価しなかった(JECFA(2005))。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | 適切なデータが得られておらず、分類できない。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | 適切なデータが得られておらず、分類できない。 |
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