名称:5‐ターシャリ‐ブチル‐3‐(2,4‐ジクロロ‐5‐イソプロポキシフェニル)‐1,3,4‐オキサジアゾール‐2(3H)‐オン(別名オキサジアゾン)
CAS番号:19666-30-9
物質ID: | 20A2262 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成20年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関する原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団および自己反応性に関わる原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 融点140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属又は半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | フッ素を含まず酸素、塩素を含んでいる有機化合物であるが、これらの元素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットにおけるLD50値 >3500mg/kg, 5000mg/kg(HSDB, 2002)は、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5)に該当する。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ラットにおけるLD50値>2000mg/kg(HSDB, 2002), および5200mg/kg(RTECS, 2007)は区分外に該当する。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | ラットLC50値 >200g/m3とするデータがあるが(RTECS, 2007)曝露時間の記述が無く、他にデータがないためデータ不足で分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | ヒト皮膚にわずかな損傷が生じるとのデータ(HSDB, 2002)があるが判断を行うに十分な情報が無く、このデータのみでは分類できない。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | ヒト眼に対する軽度の刺激性(mild(slightly)irritating)が認められる(HSDB(2002))との記述があるが判断を行うに十分な情報が無く、このデータのみでは分類できない。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | in vivo 試験のデータがなく、複数指標のin vitro 変異原性陽性の結果もないことから、分類できないとした。なお培養ヒトリンパ球を用いた1件の染色体異常試験(in vitro 変異原性試験)の結果は陽性(RTECS, 2009)である。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | マウスを用いた105週間の経口暴露試験において、TDLo=11025 mg/kg/105Wとされ肝臓に腫瘍発生の記述があるが(RTECS(2007))詳細が不明であり、他の動物種での試験データもないことから、データ不足で分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 | 警告 | H361: 生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットおよびウサギを用いた器官形成期の経口投与による試験において催奇性は認められていない(IRIS, 1991)、なおラットにおいて仔への毒性の記載があるが種類は不明である。一方、ラットを用いた経口投与による3世代試験(IRIS, 1991)では同腹産仔数減少、仔の数と体重の減少(親の毒性の記載はない)が認められている。ことから区分2とした。 | |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(血液、肝臓) | 警告 | H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(血液、肝臓) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットおよびマウスを用いた経口投与試験(10mg/kg)において毒性影響は見られていない(HSDB, 2002)。ラットの2週間試験とマウスの4週間試験においてTDLoはガイダンスの区分2の用量を超える2800 mg/kg(90日換算933mg/kg)とされ、生化学的な酵素抑制、誘導の変化、肝臓の臓器重量の変化に関する記述がある(RTECS, 2007)。また、ラットを用いた2年間の混餌による経口投与試験(用量:10, 100, 1000, 3000 ppm;0.5, 5, 50, 150mg/kg)においてガイダンスの区分2に相当する50mg/kgの用量で肝毒性、溶血性貧血、体重変化(IRIS(1991))との記述があることから区分2(血液、肝臓)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 | 警告 | H400: 水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
甲殻類(Mysid)の96時間LC50が0.27 mg/L(AQUIRE, 2008)から区分1とした。 | |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 | 警告 | H410: 長期継続的影響によって水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性区分1であり、急速分解性が無い(難分解性、BODによる分解度:1.6%(既存点検, 1979))ことから区分1とした。 |
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