名称:ジノルマルプロピルアミン
CAS番号:142-84-7
物質ID: | 20A2200 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成20年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分2 | 危険 | H225: 引火性の高い液体及び蒸気 |
P303+P361+P353: 皮膚(又は髪)に付着した場合:直ちに汚染された衣類を全て脱ぐこと/取り除くこと。皮膚を流水/シャワーで洗うこと。 P370+P378: 火災の場合:消火するために...を使用すること。 P403+P235: 換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。 P210: 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。 P233: 容器を密閉しておくこと。 P240: 容器を接地すること/アースをとること。 P241: 防爆型の電気機器/換気装置/照明機器/...機器を使用すること。 P242: 火花を発生させない工具を使用すること。 P243: 静電気放電に対する予防措置を講ずること。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
引火点7℃(Ullmanns(6th, 2003), HSDB(2008), ホンメル(1996))および初留点109.3℃(760mmHg)(Lide(88th, 2008), HODOC(3rd, 1997), HSDB(2008), Weiss(2nd, 1986), Renzo(1986))に基づいて、区分2とした。 | |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団、および自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 発火点が260℃(ホンメル(1996))、570°F [299℃](HSDB(2008), NFPA(13th, 2006))である。分類指針において発火点70℃以上は区分外である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属又は半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 酸素、フッ素または塩素を含まない有機化合物である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | 警告 | H302: 飲み込むと有害 |
P301+P312: 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P330: 口をすすぐこと。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットにおけるLD50値 930 mg/kg(PATTY(5th, 2001))に基づき、区分4とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分3 | 危険 | H311: 皮膚に接触すると有毒 |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P322: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P361: 汚染された衣類を直ちに全て脱ぐこと。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ウサギにおけるLD50値925mg/kg bw(IUCLID(2000))、1250mg/kg bw(HSDB(2008)に基づき、区分3とした。 | |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分4 | 警告 | H332: 吸入すると有害 |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 |
飽和蒸気圧濃度(換算値)は0.46mg/Lである。ラットにおけるLC50値 4.4 mg/L/4h, >8.22 mg/L/1h(IUCLID(2000))は飽和蒸気圧濃度以上であるため、「粉塵・ミスト」として、mg/L濃度基準値で分類をおこなった。4.4 mg/L/4h, >8.22 mg/L/1h(換算値>2.06 mg/L/4h)に基づき区分4とした。 | |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1 | 危険 | H314: 重篤な皮膚の薬傷及び眼の損傷 |
P301+P330+P331: 飲み込んだ場合:口をすすぐこと。無理に吐かせないこと。 P303+P361+P353: 皮膚(又は髪)に付着した場合:直ちに汚染された衣類を全て脱ぐこと/取り除くこと。皮膚を流水/シャワーで洗うこと。 P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
動物試験ではウサギ24時間暴露試験で壊死がみられ(グレード6/10)(PATTY(5th, 2001))、「腐食性」を示した(IUCLID(2000)。その他に、「腐食性」の結果がウサギで6例、モルモットで1例得られている。以上の結果から区分1とした。なお、ヒトにおいて「皮膚接触により、重度の刺激性を引き起こす」と報告がある(HSDB(2008))。 | |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 | 危険 | H318: 重篤な眼の損傷 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 |
ウサギにおいて、刺激性(グレード9/10)がみられた(PATTY(5th, 2001))。その他ウサギ試験8例にて刺激性が認められている。以上の結果から、区分1とした。なお本物質は皮膚腐食性物質であり、ヒトにおいて「眼に接触すると、重度の刺激性および角膜浮腫を引き起こす」と報告がある(HSDB(2008))。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | 「感作性物質の可能性あり」(PATTY(5th, 2001))の記述、およびモルモットを用いた試験にて評価結果「感作性なし(not sensitizing)」(IUCLID(2000))があるが、試験法が不明である。また、その他にデータが得られないため、データ不足で分類できないとした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | 分類に用いることが可能なin vivo試験はなく、in vitro試験(エームス試験)における陰性のデータのみで、分類できないとした。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(呼吸器)、区分2(中枢神経系) |
危険 警告 |
H371: 臓器の障害のおそれ(中枢神経系) H370: 臓器の障害(呼吸器) |
P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。 P309+P311: 暴露したとき、又は気分が悪いとき:医師に連絡すること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ヒトにおいて、「吸入による気道刺激により重篤な咳および胸の痛み、肺水腫、頭痛、吐き気、脱力の症状を引き起こす」の記述がある(HSDB, 2008)。ラットによる15分間吸入暴露試験(平均110mg/L)では、暴露10-12分後に全個体に努力性呼吸、平衡感覚の損失がみられた(HSDB, 2008)。マウスによる混餌試験(100-1600mg/kg)では、1600mg/kg群で運動失調および痙攣がみられた(HSDB, 2008)。ウサギによる経皮投与試験(0.625-2.50 ml/kg)では、臓器影響(蒼白または不透明な部分)がみられたが「本物質の腐食性による」との記述があり分類根拠から除いた。以上の結果から区分1(呼吸器)、区分2(中枢神経系)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットを用いた2週間混餌試験(0-300 mg/kg bw/day)の全個体で、体および行動に顕著な異常はみられず、腎臓および肝臓にも毒性症状はみられなかった(HSDB, 2008)ことから区分外と考えられるが、2週間までの投与によるこのラットの1試験のみで他にデータが得られないことから、分類できないとした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足で分類できない。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
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