名称:3-ニトロベンゼンスルホン酸ナトリウム
CAS番号:127-68-4
物質ID: | 20A2193 |
分類実施者: | 厚生労働省、環境省 |
分類実施年度: | 平成20年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類できない | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関わる原子団(ニトロ化合物)を含む。酸素収支は-60.4で、-200より高いが、データがなく分類できない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | 試験法に適合したデータがないので、分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 爆発性に関する原子団を含んでいるが自己反応性に関するデータがない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 発火点が380℃(IUCLID(2000))であり、70℃を超える。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 融点が140℃以下の固体の物質に適した試験方法が確立されていない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 水溶解度:200g/L(IUCLID (2000))であり水反応可燃性はないと考えられる。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類できない | - | - | - | - | 酸素を含み、この酸素は水素、炭素以外の元素と化学結合しているが、酸化性に関するデータがない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | -O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラット:LD50>5000mg/kg(IUCLID(2000))により区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分外 | - | - | - | - | ラット:LC50>5.1mg/L/4h(IUCLID(2000))であり、飽和蒸気圧濃度を超えているため粉塵と判断し、JIS分類基準の区分外(GHS分類基準の区分5又は区分外)とした。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギを用いた皮膚刺激性試験(Draize test)において「not irritating」との記述により区分外とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2 | 警告 | H319: 強い眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 |
ウサギを用いた眼刺激性試験(Draize test)において、刺激性ありとの記述と(IUCLID(2000))、EU分類でX;R36(EU-Annex I(Access on Nov. 2008))に分類されていることから区分2とした。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分1 | 警告 | H317: アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P333+P313: 皮膚刺激又は発疹が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P272: 汚染された作業衣は作業場から出さないこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
モルモットを用いたMaximization test(Directive 84/449/EEC B6)において、感作性が認められたとの記述があり(IUCLID(2000))、またEU分類ではR43(EU-Annex I(Access on Nov. 2008))に分類されているため区分1とした。 | |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | マウスを用いた小核試験(OECD TG474)(体細胞in vivo変異原性試験)において陰性(IUCLID(2000))であるため区分外とした。また、複数のin vitro変異原性試験でも陰性の結果が得られている。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | ラット、ウサギを用いた試験において、当該物質は生殖毒性物質でないとの記述があるが(IUCLID(2000))、試験方法の詳細なデータがないため分類できない。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットを用いた28日間の反復経口投与試験において、1000mg/kg/日の投与群で一過性の流涎がみられたが、当該物質の刺激性によるものと判断された。1000mg/kg/日の雌でメトヘモグロビン濃度の低下、全投与群(100-1000mg/kg)の雄でヘマトクリット値の低下が認められたが、他の血液学検査項目、病理組織学的検査で造血障害を示唆する変化は認められなかった。その他、一般状態、病理学検査、血液生化学検査でも対照群との有意差は認められず、NOELは雌雄共に300mg/kg/日(90日換算:100mg/kg/日)と判断されたとの記述がある(厚労省報告(Access on Nov. 2008))。またラットを用いた4週間の反復経口投与試験で、高投与群で尿に潜血反応が認められた以外、その他病理組織学検査、臨床検査では異常は認められず、NOAELは1405mg/kg/日(90日換算:468mg/kg/日)との報告がある((IUCLID(2000)))。以上により、2つの経口投与試験結果のNOEL、NOAELは区分2のガイダンス値を超えるので区分外(経口)に該当するが、他経路のデータがないことから分類できないとした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分外 | - | - | - | - | 甲殻類(オオミジンコ)の48時間LC50=8665 mg/L(AQUIRE, 2008)から区分外とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 | - | - | - | - | 難水溶性でなく(水溶解度 = 2.77E+005 mg/L(PHYSPROP Database、2008))、急性毒性が区分外であることから、区分外とした。 |
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