名称:ジイソプロパノールアミン
CAS番号:110-97-4
物質ID: | 20A2174 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成20年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性・自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 発火点が290℃(Ullmanns(E)(2003))で70℃越である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 融点が140℃以下の固体に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | フッ素または塩素を含まず、酸素を含むがこの酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットLD50値4765mg/kg(PATTY(5th, 2001))はJIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5)に該当する。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ラットLD50値16000mg/kg(IUCLID(2000))、ウサギLD50値8000 mg/kg(IUCLID(2000))はいずれも区分外に該当する。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足により分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足により分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1 | 危険 | H314: 重篤な皮膚の薬傷及び眼の損傷 |
P301+P330+P331: 飲み込んだ場合:口をすすぐこと。無理に吐かせないこと。 P303+P361+P353: 皮膚(又は髪)に付着した場合:直ちに汚染された衣類を全て脱ぐこと/取り除くこと。皮膚を流水/シャワーで洗うこと。 P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ウサギ擦過傷皮膚面または無傷皮膚面に中程度ないし軽微な充血(IUCLID(2000);HSDB(2006))、擦過傷皮膚面に中程度の変性(IUCLID(2000);HSDB(2006))のデータが複数あり、さらにウサギを用いたドレイズ試験で腹部の無傷皮膚面で未希釈の被験物質を用いた試験で、不可逆的病変である重度の壊死が複数箇所観察されている(HSDB(2006))ので区分1とした。 | |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A | 警告 | H319: 強い眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 |
ウサギを用いた試験で中程度から重度の刺激性(IUCLID(2000))や薬傷(IUCLID(2000);HSDB(2006))認められ22日以内に自然回復(HSDB(2006))すること。EU分類ではXi, R36で区分2のガイダンス値に該当することより区分2Aとした。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 | - | - | - | - | モルモットを用いた試験で弱いアレルギー誘発性(IUCLID(2000))の記載があるが、ヒトにおける2%溶液を用いたドレイズ試験で免疫反応の誘導性無し(IUCLID(2000))、健常人203名を用いた1%含有日焼け止めクリームを用いた試験において1例にのみ感作性が見られたの結果に基づき区分外とした(HSDB(2006))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | 生殖細胞および体細胞in vivo試験のデータが無く、複数指標のin vitro変異原性試験の陽性結果は無いので分類できない。なおAmes試験(PATTY(5th, 2001);NTP DB(Access on Nov. 2008))およびラットリンパ球を用いた染色体異常試験(IUCLID(2000))では陰性結果が得られている。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | ラットを用いた94週間の経口投与(混餌)試験で腫瘍の発生率の増加は認められていないが(IUCLID(2000))、ラット以外の動物でのデータがなくデータ不足により分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラット、マウス、モルモット、ウサギの経口投与試験において活動低下、体温低下などが認められているが(IUCLID(2000))毒性用量が不明であり、データ不足により分類できない。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットを用いた飲水による2週間の経口投与試験(100、300、600、1200、3000mg/kg)においてガイダンスの区分外の用量3000mg/kgにおいて腎臓の変性が認められている(IUCLID(2000))。雄ラットを用いた混餌による94週間の経口投与試験においてガイダンスの範囲値を超える用量(843-392 mg/kg)で臨床および病理学的所験は認められていない(IUCLID(2000))が、雄ラットのみの1用量の試験であることからデータ不足で分類できないとした。なお、ラットを用いた4週間の経皮試験においてガイダンスの範囲値を超える用量で適用部位のわずかな異常以外に病理学的変化は認められていない(IUCLID(2000))。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分外 | - | - | - | - | 魚類(ゼブラフィッシュ)の96時間LC50 > 1000 mg/L、甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50 = 277.7 mg/L、藻類(セネデスムス)の72時間EC50 = 270 mg/L(いずれもIUCLID, 2000)から、区分外とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 | - | - | - | - | 難水溶性でなく(水溶解度=870000mg/L(PHYSPROP Database、2008))、急性毒性が区分外であることから、区分外とした。 |
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