名称:炭酸プロピレン
CAS番号:108-32-7
物質ID: | 20A2164 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成20年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 引火点が116℃(IUCLID(2000))で93℃超である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団、あるいは自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 発火点が435℃(IUCLID(2000))で70℃超である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属又は半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素は炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を有していない。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットLD50の報告が3件あるが、いずれも29000mg/kg 以上(IUCLID(2000)))である。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ウサギLD50値>20000mg/kg(IUCLID(2000))との記載による。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | ラットの試験で死亡例なし(PATTY(5th, 2001))の報告があるが、暴露濃度の記述が不明であり、データ不足により分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギの試験で軽度の刺激(slight irritant)(PATTY(5th、2001))、及びウサギの試験(OECD Guide-line 404)で刺激性なし(IUCLID(2000))との記載による。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A | 警告 | H319: 強い眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 |
ウサギの試験で中程度の刺激性(moderate irritant)(PATTY(5th、2001)、及び他のウサギの試験(OECD Guide-line 405)で角膜混濁=1.72、結膜発赤=2.67で刺激性(irritating)(IUCLID(2000))との報告に基づく。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | ヒトのパッチテストで感作性なし(not sensitizing)(IUCLID(2000))との報告があるが詳細は不明であり、データ不足により分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | in vivoのデータが無く分類できない。尚、in vitro試験(エームズテスト、染色体異常試験)で陰性(IUCLID(2000))の報告がある。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | モルモット、イヌの21日間の吸入暴露試験でガイダンスの区分2に該当する2.8mg/L/6h(90日換算値:0.65mg/L/6h)の用量で影響なしの報告(IUCLID(2000))、ラットの21日間の吸入ばく露試験のガイダンスの区分2に該当する2.8mg/L/6h(90日換算値:0.65mg/L/6h)の用量で荒い呼吸、下痢がみられたとの報告がある。またラットに1ヶ月間経皮投与した試験で、皮膚の過角質化、基底細胞の増加が認められたの報告があるが投与量等の詳細は不明である(いずれも(IUCLID(2000)))。いずれもガイダンスの範囲内での影響が明確ではない事から分類できないとした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性(急性) | 区分外 | - | - | - | - | 魚類(コイ)での96h-LC50>1000mg/L、甲殻類(オオミジンコ)での48h-EC50>1000mg/L、藻類(Scenedesmus subspicatus)での72h-EC50>900mg/L(3試験ともIUCLID, 2000)より区分外とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 | - | - | - | - | 急速分解性があり(28日でのBOD分解度=79%、GC分解度=89%(既存化学物質安全性点検データ, 1993))、急性分類が区分外であることから、区分外とした。 |
政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。 |
使用マニュアル |
|
解説・用語集(エクセルファイル) |
|
厚生労働省モデルラベル |
職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS |
職場のあんぜんサイトへ |