GHS分類結果

名称:ジラウロイルペルオキシド
CAS番号:105-74-8

結果:
物質ID: 20A2160
分類実施者: 厚生労働省・環境省
分類実施年度: 平成20年度
使用マニュアル: 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版)

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 爆発物 区分外 - - - - 酸素収支が(-269)であり、(-200)より低い。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
3 エアゾール 分類対象外 - - - - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
5 高圧ガス 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
6 引火性液体 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
7 可燃性固体 分類できない - - - - データなし。
8 自己反応性化学品 分類対象外 - - - - 有機過酸化物に分類されている。
9 自然発火性液体 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
10 自然発火性固体 区分外 - - - - 発火点が112℃(ICSC(J)(1999))で、70℃を超えている。
11 自己発熱性化学品 分類できない - - - - 融点140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していない。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外 - - - - 金属又は半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。
13 酸化性液体 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
14 酸化性固体 分類対象外 - - - - フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。
15 有機過酸化物 タイプD 危険 H242: 熱すると火災のおそれ P411+P235: ...℃以下の温度で保管すること。涼しいところに置くこと。
P210: 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。
P220: 衣類/.../可燃物から遠ざけること。
P234: 他の容器に移し替えないこと。
P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。
P410: 日光から遮断すること。
P420: 他の物質から離して保管すること。
P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。
UNRTDG 5.2. UN 3106に基づく。なお、42%以下の水中分散物はタイプF(UN3109)である。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - - データなし。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分外 - - - - ラットLD50が5000 mg/kg超(DFGOT vol.3(1992))に基づき区分外とした。
1 急性毒性(経皮) 分類できない - - - - データなし。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない - - - - データなし。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない - - - - データ不足。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分外 - - - - ウサギを用いた試験で刺激性なし(no irritation)(DFGOT vol.3(1992))との結果に基づき区分外とした。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分外 - - - - ウサギを用いた試験で刺激性なし(no irritation)(DFGOT vol.3(1992))に基づき区分外とした。
4 呼吸器感作性 分類できない - - - - データなし。
4 皮膚感作性 分類できない - - - - データなし。
5 生殖細胞変異原性 分類できない - - - - in vivo 試験のデータがなく分類できない。なお、in vitroではエームズ試験の陰性結果(IARC 36(1985))が報告されている。
6 発がん性 区分外 - - - - IARCの評価ではグループ3の分類されている結果に基づき区分外とした。なお、マウスあるいはラットに長期間皮下あるいは経皮投与した試験が実施されているが、いずれもばく露に関連する腫瘍の発生は観察されていない(IARC 36(1985))。
7 生殖毒性 分類できない - - - - データなし。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない - - - - データなし。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない - - - - ラットの4ヶ月間混餌投与試験の所見として、ヘモグロビンと赤血球の減少、網状赤血球増加、メトヘモグロビン産生の記載(HSDB(2002))があるが、これらの血液指標の変化の程度は不明であり、また、用量についても「2%または5%LD50およびLD33」とあるが具体的な記載がない。したがって情報不足のため分類できない。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - - データなし。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 分類できない - - - - データなし。
11 水生環境有害性(長期間) 分類できない - - - - データなし。


分類結果の利用に関する注意事項:
 政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。
 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。

参考情報:
使用マニュアル

解説・用語集(エクセルファイル)

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厚生労働省モデルSDS

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