名称:ジブロモメタン
CAS番号:74-95-3
物質ID: | 20A2141 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成20年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(ホンメル(1996)) |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(ホンメル(1996)) |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(ホンメル(1996)) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 酸素、フッ素または塩素を含まない有機物質である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 分類できない | - | - | - | - | ラットのLD50値は>1000mg/kg(PATTY(5th, 2001)で区分4〜区分外に相当するが元文献が公表されておらず、ラットのLD50値=108mg/kg(RTECS(2008))のデータがあるが、PATTYのデータと数値が大きく異なる。他にデータがないためデータ不足で分類できないとした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | List 3のRTECSにウサギLD50>4000 mg/kgのデータがあるが、その他にデータがないので分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分外 | - | - | - | - | ラットLC50(2 hr)=40000 mg/m3=40 mg/L(4時間換算値は28.3 mg/L)(HSDB(2008))はJIS分類基準の区分外、国連分類基準の区分5に分類される。なお、飽和蒸気圧濃度は約41.5 mg/Lであるのでミストを含む蒸気で試験されたと考えられるため、蒸気のカットオフ値を用いて評価した。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | Ames試験で陽性のデータがあるが、in vivo の試験データがないため分類できない。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | ラット雄100匹(ラット雄15匹、メス15匹は13週で検査)を用いた吸入ばく露による2年間の発がん性試験で発がん性は示さなかったと記載されているが(PATTY(5th, 2001))、ラット雄のみの試験であり、ラット以外の動物種のデータもないことからデータ不足で分類できないとした。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(麻酔作用) | 警告 | H336: 眠気又はめまいのおそれ(麻酔作用) |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットを用いた飽和蒸気(415mg/L)の吸入試験において、3分で麻酔作用を起こし18分で死亡率が50%になるとの記載(PATTY(5th, 2001))、17-20 mg/L(2400-2800 ppm)の蒸気ばく露で中枢神経障害を起こす(ばく露時間等の詳細については記載なし)(PATTY(5th, 2001))およびHSDB(2008)にCNS抑制の記述があることから中枢神経系と考えられるが、データ不足で区分できない。PATTYに蒸気のばく露で麻酔作用をおこし死亡との記載に基づき区分3(麻酔作用)とした。なお、肝臓、腎臓障害について(PATTY(5th, 2001)およびHSDB(2008))に記述があるが具体的なデータがなくデータ不足で分類できない。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ウサギおよびラットに114日間吸入ばく露した試験において、ガイダンスの区分2を超える200ppm(1.42mg/L)の用量で、雄ラットの肝臓の重量変化と、ラットとウサギの肝臓と腎臓の病理組織学的変化が認められているが、毒性用量の下限が不明である(PATTY(5th, 2001))。また、2ヶ月間の吸入試験(用量0.25 mg/L、4h/day)でガイダンス値の区分1相当(90日、6h/day換算値:0.11mg/L)の用量で腎臓、肝臓に影響が見られているが動物種の記載がなく(PATTY(5th, 2001))データ不足で分類できないとした。なお、ウサギの経口試験で400 mg/kg/dayで麻酔作用がみとめられたが、ガイダンス値範囲のカットオフ値(100 mg/kg/day)を超えたかなり高用量であった。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
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