名称:ジイソプロピルチオカルバミド酸S‐(2,3‐ジクロロアリル)
CAS番号:2303-16-4
物質ID: | 20A2133 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成20年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分4 | - | 警告 | H227: 可燃性液体 |
P370+P378: 火災の場合:消火するために...を使用すること。 P403+P235: 換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。 P210: 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
GHSの定義による固体であるが、融点が常温付近なので工業的には液体として扱われる。HSDBの引火点(77℃)をとって「区分4」とした。 |
7 | 可燃性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 引火点が77℃(HSDB(2003))であるので区分外 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 融点が25℃であり、融点が140℃以下の固体に適した試験方法が確立していないので、分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 化学構造に金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | -O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | 警告 | H302: 飲み込むと有害 |
P301+P312: 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P330: 口をすすぐこと。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットLD50値393-1000 mg/kg(IARC vol.30(1983))は区分4の範囲内である。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ウサギLD50値2000-2500mg/kgは(EHC 76(1988)、IARC vol.30(1983))JIS分類基準の区分外(国連分類の区分5に相当)である。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義の固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 | 警告 | H315: 皮膚刺激 |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P332+P313: 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P362: 汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。 |
ウサギを用いた試験で皮膚に中等度の刺激性(moderate irritant)と記載(EHC 76(1988):The pesticide manual: world compendium, 7th ed., Croydon, British Crop Protection Council)され、ヒトのばく露でも刺激性が示唆されている(HSFS(2004)、HSDB(2003))ことから区分2とした。 | |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2 | 警告 | H319: 強い眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 |
ウサギを用いた試験で皮膚に中等度の刺激性(moderate irritant)と記載(EHC 76(1988):The pesticide manual: world compendium, 7th ed., Croydon, British Crop Protection Council)され、ヒトのばく露でも刺激性が示唆されている(HSFS(2004))ことから区分2とした。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データがない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データがない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | in vivoの試験データがなく分類できない。なお、in vitro変異原性試験(エームス試験(EHC 76(1988))、哺乳類細胞を用いる突然変異試験(IARC(vol.30, 1983))、哺乳類細胞を用いる染色体異常試験(IARC vol.30)]では一部に陽性結果が得られている。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | IARCによりグループ3(IARC Suppl.7(1987))とされているため、区分外とした。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | ウサギを用いた試験において催奇形性なしの結果がある(Birth Defects 3rd(2000))のみで、その他にデータなく分類できない。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットの経口投与において高濃度で神経系への影響が報告されている(IARC(vo.12, 1976), EHC 76(1988))が、データ不十分のため分類できないとした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットを用いた90日経口投与(混餌)試験で8mg/kg/dayの用量において興奮性、過敏、軽度の心臓の変化(EHC 76(1988))とあるが、それ以上のデータがなく分類できない。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分2 | - | - | H401: 水生生物に毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
魚類(ブルーギル)の96h-LC50=5.9mg/L(EHC 78 1988)であることから、区分2とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分2 | - | H411: 長期継続的影響によって水生生物に毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性区分2であり、急速分解性が無い(SRC: BioWin V4.10)、生物濃縮性が高いと推定される(logPow=4.49、PHYSPROP Database 2008)ことから、区分2とした。 |
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