名称:2,2'-メチルイミノジエタノール
CAS番号:105-59-9
物質ID: | 20A2092 |
分類実施者: | 厚生労働省、環境省 |
分類実施年度: | 平成20年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 引火点136℃(ICSC(J)(2005))である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団および自己反応性に関わる原子団を含まない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 発火点が265℃ICSC(J)(2005)である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 酸素を含むが、この元素に、炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データがない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットのLD50値=4.57g/kg(PATTY(5th, 2001))及び4780mg/kg(DFGOT vol.9(1998))によりJIS分類では区分外(国連分類基準の区分5)となる。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ウサギのLD50値= 5990(3570-10070)mg/kg(DFGOT vol.9(1998))、>5990mg/kg(IUCLID(2000))、ca. 10000-11300 mg/kg bw(IUCLID(2000))、10244(male)-11336(female)mg/kg bw(IUCLID(2000))、に基づきJIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5)とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギの試験で「slightly irritation」(DFGOT vol.9(1998))というデータがある。またその他のデータも同様なものを示しているのでJIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分3)とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B | - | 警告 | H320: 眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 |
ウサギの試験で充血、腫脹、結膜出血、角膜混濁(DFGOT vol.9(1998))が見られ、8日目に回復したことにより区分2Bとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | モルモットの皮膚感作性試験において「not sensitizing」(IUCLID(2000))であるので区分外に相当するが、リスト2のデータであることから分類できないとした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | マウスの腹腔内投与による骨髄小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)で陰性(IUCLID(2000))の結果に基づき区分外とした。なお、in vitro変異原性試験:Ames試験で陰性(NTP DB(access on 8. 2008))(DFGOT vol.9(1998))の結果がある。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 | 警告 | H361: 生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットの器官形成期に経口投与した試験で、親ラット(雌)に体重減少・摂餌量の減少・一過性の摂水量の減少・腎臓重量の増加などの一般毒性が見られる用量で、仔の着床後死亡(出産後0日)・死亡率(出産後0-4日)の増加(Teratogenic(12th, 2007))の報告があり、区分2と判断した。 | |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラット吸入毒性で飽和蒸気濃度での試験で毒性症状が無いという情報がある(DFGOT vol.9(1998))が、蒸気吸入時の毒性発現濃度の記載がなく、データ不足で分類できないとした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分3 | - | - | H402: 水生生物に有害 |
P273: 環境への放出を避けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
藻類(セネデスムス)の96時間EC50 = 20 mg/L(IUCLID, 2000)から、区分3とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分3 | - | - | H412: 長期継続的影響によって水生生物に有害 |
P273: 環境への放出を避けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性毒性区分3であり、急速分解性がない(難分解性、BODによる分解度:22、0、0%(既存点検, 2005))ことから、区分3とした。 |
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