名称:メタクリル酸2-ヒドロキシエチル
CAS番号:868-77-9
物質ID: | 20A2058 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成20年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 引火点97℃(c.c.)(HSDB, 2002)であり、93℃以上であるため引火性液体ではない。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 不飽和結合として、アクリル基を含むが、試験結果情報がなく分類できない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属又は半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットのLD50値 8700, 5564, 5050, 11200, >4000 mg/kg bwのデータが得られた。FDA試験法に基づく5564mg/kg bw(SIDS,(access on July 2008))が信頼性が高いと判断し区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ウサギを用いた試験結果LD50:3000mg/kg bw(DFGOT, 1999), >3000 mg/kg bw(SIDS,(access on July 2008))に基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5)とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギを用いたDraize試験の結果「皮膚一次刺激指数: 0.08 of 8(24h)」(SIDS,(access on July 2008))に基づき、区分外とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A | 警告 | H319: 強い眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 |
ウサギにおいて、刺激性「重度」と記述があり、角膜の潰瘍がみられたが15日目に回復をした(SIDS, access on 7. 2008)ことから、区分2Aとした。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分1 | 警告 | H317: アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P333+P313: 皮膚刺激又は発疹が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P272: 汚染された作業衣は作業場から出さないこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ヒト(パッチテスト)における4件の陽性結果(SIDS,(access on July 2008))が得られた。また、モルモットによるアジュバントを用いたMaximization試験(OECDガイドライン406, 非GLP)において、7/15匹に感作性が認められ、評価結果「感作性(sensitizing)」であることから区分1とした。この他、「無効」の評価を含め20件のヒト症例がある(SIDS, access on July 2008)。 | |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | in vivo変異原性試験(小核試験)における陰性結果(SIDS, access on 7. 2008)に基づき、区分外とした。in vitroでは、エームス試験(SIDS(access on July 2008))、チャイニーズハムスター培養細胞を用いた染色体異常試験(厚労省報告(access on July 2008))における陰性結果がある。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | ラットの反復経口投与毒性・生殖発生毒性併合試験で、生殖能および発生毒性に関して影響が観察されていないが(厚労省報告(access on July 2008))、催奇性に関する情報が十分でないことから分類できないとした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットの反復経口投与毒性・生殖発生毒性併合試験で、雄の血液生化学的検査において30mg/kg以上の群で尿素窒素の軽度高値傾向が見られた。また雌では、100mg/kg以上の群で腎臓絶対重量の高値傾向がみられた(厚労省報告(access on July 2008))が、軽微な変化で分類できないとした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分外 | - | - | - | - | 藻類(Pseudokirchn eriella subcapitata)による72h-ErC50=710mg/L、甲殻類(オオミジンコ)による48h-EC50=380mg/L、魚類(メダカ)による96h-LC50>100mg/L(3試験とも環境省生態影響試験, 1996)であることから、区分外とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 | - | - | - | - | 急性分類が区分外であり、難水溶性ではない(水溶解度=1000000 mg/L(PHYSPROP Database, 2008))ことから、区分外とした。 |
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