名称:チオジエチレングリコール
CAS番号:111-48-8
物質ID: | 20A2043 |
分類実施者: | 厚生労働省、環境省 |
分類実施年度: | 平成20年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関わる原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 引火点が160℃(Merck(14th, 2006)と93℃以上である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に自己反応性及び爆発性に関わる原子団を含まない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 発火点が260℃(ICSC(2005))であり、70℃を超えている。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内にフッ素および塩素を含まず酸素を含むが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットLD50値がいずれも5000mg/kg以上(SIDS (2004))により区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ウサギLD50=23600mg/kg(SIDS(2004))により区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | ラットLCLo > 5.4 mg/L/1h = 1.4 mg/L/4h (SIDS (2004))の記載があるがデータ不足により分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギを用いた皮膚刺激性試験(OECD guideline 404に準拠)で、3匹中1匹に極めて軽度の紅斑(スコア1)を認めたのみで刺激性なしと評価された(SIDS(2004))の根拠に基づき区分外(国連分類も区分外)とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギを用いた試験(OECD Guideline 405に準拠)で角膜と虹彩には影響なく、3匹中2匹に結膜の軽度の発赤を認め最大平均スコア5.3/110であり、刺激性なしの結果であった(SIDS(2004))。ウサギを用いた別の試験では軽度の刺激性と評価されたが、スコアの平均値が区分2の判定基準に達した所見は2匹中1匹における角膜混濁1のみで回復性も認められている(SIDS(2004))。以上の結果から区分外とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 | - | - | - | - | モルモットを用いた皮膚感作性試験(Maximization test)(OECD guideline 406に準拠)において、惹起により皮膚反応を示さず感作性なし(not sensitizing)の結果(SIDS(2004))に基づき区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | 体細胞in vivo変異原性試験(マウスの骨髄細胞を用いた小核試験:OECD guide-line 474に準拠)で陰性結果(SIDS(2004))に基づき区分外とした。なお、in vitro変異原性試験はエームス試験で陰性であったが、CHO細胞を用いた染色体異常試験で陽性結果が報告されている(SIDS(2004))。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | 妊娠ラットの器官形成期に経口投与した発生毒性試験において、高用量群(1000 mg/kg/day)で母動物の体重低下と一部の動物で骨格変異(胸椎の亜鈴型骨化)の発生増加が観察されたが、催奇形性を含む仔の発生に対する悪影響は認められなかった(SIDS(2004))。しかしながら、親動物の交配前からのばく露による性機能および生殖能に及ぼす影響に関しては、データ不足であり分類できない。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(気道刺激性) | 警告 | H335: 呼吸器への刺激のおそれ(気道刺激性) |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットの吸入試験(飽和蒸気)で粘膜刺激が認められている(SIDS(2004))ので、区分3(気道刺激性)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットを用いた28日間(OECD guideline 407)および90日間(comparable to the current OECD guideline 408)の反復経口投与試験の結果、NOAELはそれぞれ1000 mg/kg/day(90日補正;311 mg/kg/day)および500 mg/kg/dayであり、主な毒性所見は高用量群(1000 mg/kg/day以上)での体重増加抑制と腎臓重量の増加であった(SIDS(2004))。また、その他に実施されている反復経口投与試験(2週間および90日間)の結果でも、高用量での体重と腎臓重量への影響を除き重大な毒性の記述はない(SIDS(2004))。以上の結果から、ラットに28日間および90日間反復経口ばく露した試験のNOAELが、いずれもガイダンス値区分2の上限値を超えていることから区分外(経口)に該当するが、他経路のデータがないことからデータ不足で分類できないとした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分外 | - | - | - | - | 魚類(ウグイの一種)の96時間LC50 > 10000 mg/L、甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50 > 500 mg/L、藻類の72時間ErC50 > 500 mg/L(いずれもSIDS, 2006)から、区分外とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 | - | - | - | - | 難水溶性でなく(水溶解度=1000000mg/L(PHYSPROP Database、2008))、急性毒性が区分外であることから、区分外とした。 |
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