名称:オルト‐ニトロアニリン
CAS番号:88-74-4
物質ID: | 20A2015 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成20年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類できない | - | - | - | - | 酸素収支:-196.9 となったが、発熱の分解エネルギー実験のデータがなく、分類できない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義での固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義での固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 発火点:521℃であるので、常温で自然発火しない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 融点:69-71℃(CERI 2006)。融点が140℃以下の固体の場合、試験法を適用できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義での固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | -O-O-構造を有していない。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 融点:69-71℃(CERI 2006)であり、固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | 警告 | H302: 飲み込むと有害 |
P301+P312: 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P330: 口をすすぐこと。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットLD50 = 1838mg/kg(雌)、3560mg/kg(雄)が対象となり(SIDS(2001))、値の低い雌のデータに基づき区分4とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ウサギLD50 > 20000 mg/kg(SIDS(2001))より、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | LC50 > 2.529 mg/L より(SIDS(2001))、区分が特定できないため、分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギ皮膚に24時間適用したDraize Test(SIDS(2001))において、刺激性なし(not irritating)の結果に基づき区分外とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B | - | 警告 | H320: 眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 |
ウサギを用いたDraize Test(SIDS(2001))において、軽度の刺激性(slightly irritating)の結果に基づき区分2Bとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 | - | - | - | - | モルモットのmaximization test(SIDS(2001))及びヒトのpatch test(SIDS(2001))において、いずれも刺激性なし(not sensitizing)と判定された結果に基づき区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | マウスの腹腔内投与による小核試験で陰性結果(SIDS(2001))およびBayer, 1993とMonsant, 1989(IUCLID(2000))の陰性の結果に基づき区分外と判断した。微生物を用いる復帰突然変異試験で陰性の結果が得られている(SIDS(2001))。なお、CHL/IU細胞による染色体異常試験陽性結果(SIDS(2001))は極めて細胞毒性が強い状況とされ、生物学的意義は小さい。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 | 警告 | H361: 生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットを用いた反復投与/生殖発生毒性併合スクリーニング試験(ばく露が約9週間)において、高用量群で統計学的に有意なリッターサイズの減少、生後4日目生存率の減少、及び有意な仔の死亡増加が認められ、併せて同一用量の親動物で体重低下や臨床症状などの一般毒性が観察されていることから(SIDS(2001))、区分2とした。 | |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットに経口あるいは吸入ばく露した試験において(SIDS(2001)、HSDB(2008))、症状発現の用量が不明確なため分類できない。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットを用いた反復投与/生殖発生毒性併合スクリーニング試験(ばく露が約9週間)において、高用量(450mg/kg/day)での体重増加抑制を除き試験物質の影響はなく(SIDS(2001))、ラット雄に28日間吸入ばく露した試験でも高用量(90mg/m3)でメトヘモグロビン増加を含む血液パラメーターの軽微な変化を認めたのみで(SIDS(2001))、有害影響は見出されていない。しかしラット一種のみのデータであり、スクリーニング試験あるいは雄のみの試験のため、データ不十分により分類できない。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分2 | - | - | H401: 水生生物に毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
甲殻類(オオミジンコ)の24時間EC50=8.3 mg/L(SIDS, 2003)から区分2とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 | - | - | - | - | 急性毒性区分2であり、急速分解性がない(難分解性、分解度:0%(SIDS, 2003))が、藻類(Pseudokirchneriella subcapitata)の72時間NOEC ≧ 100 mg/L(SIDS, 2003)であることから、区分外とした。 |
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