名称:メチルアミン
CAS番号:74-89-5
物質ID: | 1-423 |
分類実施者: | 経済産業省、環境省 |
分類実施年度: | 平成20年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | - | - | - | - | - | - |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | - | - | - | - | - | - |
3 | エアゾール | - | - | - | - | - | - |
4 | 支燃性/酸化性ガス | - | - | - | - | - | - |
5 | 高圧ガス | - | - | - | - | - | - |
6 | 引火性液体 | - | - | - | - | - | - |
7 | 可燃性固体 | - | - | - | - | - | - |
8 | 自己反応性化学品 | - | - | - | - | - | - |
9 | 自然発火性液体 | - | - | - | - | - | - |
10 | 自然発火性固体 | - | - | - | - | - | - |
11 | 自己発熱性化学品 | - | - | - | - | - | - |
12 | 水反応可燃性化学品 | - | - | - | - | - | - |
13 | 酸化性液体 | - | - | - | - | - | - |
14 | 酸化性固体 | - | - | - | - | - | - |
15 | 有機過酸化物 | - | - | - | - | - | - |
16 | 金属腐食性物質 | - | - | - | - | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分3 | 危険 | H301: 飲み込むと有毒 |
P301+P310: 飲み込んだ場合:直ちに医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P330: 口をすすぐこと。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットに40%溶液を経口投与した試験のLD50値100-200 mg/kg(ACGIH(7th, 2001)、DFGOT vol.7(1996))、698 mg/kg(DFGOT vol.7(1996)、IUCLID(2000))との記述がある。また、ラットに10%溶液を経口投与した試験のLD50値として、100-200 mg/kg(DFGOT vol.7(1996)、PATTY(5th, 2001)、IUCLID(2000)、HSDB(2008))との記述がある。複数のLD50値が区分3の範囲内にあることから、区分3とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データがないので分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分4 | 警告 | H332: 吸入すると有害 |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 |
ラットを用いた4時間吸入暴露試験のLC50値4,400 mL/m3(4,400 ppm)、6,400-9,100 mL/m3(6,400-9,100 ppm)(DFGOT vol.7(1996))から区分4とした。 | |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義上のガスであるため、分類対象外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義上のガスであるため、分類対象外とした。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1 | 危険 | H314: 重篤な皮膚の薬傷及び眼の損傷 |
P301+P330+P331: 飲み込んだ場合:口をすすぐこと。無理に吐かせないこと。 P303+P361+P353: 皮膚(又は髪)に付着した場合:直ちに汚染された衣類を全て脱ぐこと/取り除くこと。皮膚を流水/シャワーで洗うこと。 P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
本物質(ガス)による皮膚刺激性試験データはないが、40%溶液はウサギの皮膚に壊死を起こす(PATTY(5th, 2001))との記述、「40%溶液はモルモットの皮膚に壊死を起こす」(ACGIH(7th, 2001))との記述から水溶液には皮膚腐食性があると判断される。詳細なデータは不明のため、細区分ができず、区分1とした。 なお、本物質濃度が10%以上の溶液のEU分類はR34(EU-Annex I)である。 | |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 | 危険 | H318: 重篤な眼の損傷 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 |
本物質(ガス)による眼刺激性試験データはないが、40%溶液は「ウサギの眼に重度の刺激性を生じた」(ACGIH(7th, 2001))との記述、「暴露5分後、角膜に損傷」(PATTY(5th, 2001))との記述がある。回復性についての記述はないが、本物質は皮膚腐食性物質であり、40%溶液のウサギを用いた眼刺激性試験で「刺激性があり、EU分類:risk of serious damage to eyes」(IUCLID(2000))との記述、ICSC(2003)の短期暴露の項に「眼に腐食性を示す」との記述があることから、区分1とした。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | 「1人の作業者に、アレルギー性または刺激性の気管支炎が見られた」(ACGIH(7th, 2001)、NTP DB(Access on January 2009)、PATTY(5th, 2001))旨の記述がある。症例報告はこの1例のみであり、非公開データのため、詳細不明で分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データがないので分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | 生殖細胞in vivo経世代変異原性試験(ラットを用いた吸入暴露による優性致死試験)で「陽性」(NTP DB(Access on January 2009)、IUCLID(2000))との記述があるが、「試験詳細が不明で、評価できない」(IUCLID(2000))旨の記載がある。他にin vivo試験データがないため、分類できない。 なお、in vitro変異原性試験としてマウスリンフォーマ試験で「陽性」、サルモネラ菌を用いた復帰突然変異試験で「陰性」(NTP DB(Access on January 2009))との記述がある。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | 主要な国際的評価機関による評価がなされておらず、データもないので分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | 妊娠ラットを用いた吸入曝露試験で「着床後の胎児死亡が投与量に依存して増加したが、試験詳細が不明で、評価できない」(DFGOT vol.7(1996))との記述がある。また、雌ラットを用いた経口投与による生殖毒性試験で「発情周期、生殖能、妊娠、生児出生、授乳、出生時及び離乳時の児の平均体重に、投与に関連した影響は見られなかったが、対照群に比べ、一腹あたり胎児数の有意な減少が見られた」(NTP DB(Access on January 2009)、IUCLID(2000))との記述がある。これについてIUCLID(2000)では「結果の詳細が不明で、評価できない」と結論づけている。一方、雌マウスを用いた腹腔内投与による生殖毒性試験で「母動物及び児動物に対し、毒性は見られなかった」(NTP DB(Access on January 2009)、IUCLID(2000))旨の記述、「生殖毒性は見られなかった」(IUCLID(2000))旨の記述がある。以上、評価するための十分なデータがないため分類できない。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(呼吸器系) | 危険 | H370: 臓器の障害(呼吸器系) |
P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
産衛学会勧告(1979)によると、ヒトについて「咳や呼吸困難を生じる。100〜500 ppmでは耐え難い刺激があり、20〜100 ppmでは短時間で眼、鼻、のどの一時的な刺激がある」、動物について「致死量またはこれに近い高濃度を吸入させると、気管、気管支、肺の炎症ならびに肺水腫が生じる」との記述がある。また、ラットを用いた吸入暴露試験で「気管支肺炎をおこし、用量に依存して重篤であった」(DFGOT Vol.7(1996))との記述、「気道に対して腐食性を示す。高濃度を吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある」(ICSC(2002))との記述がある。さらに、「脂肪族アミン類は気道を刺激し、呼吸困難、上気道障害、気管支炎、肺炎及び肺水腫を起こす可能性がある。また、吸入後一時的に頭痛、悪心、脱力及び不安神経症を起こす可能性がある」(HSDB(2008))との記述があり、この情報の引用元であるBASF Chemical Emergency Medical Guidelines Aliphatic amines(Reviewed 2006)に「本ガイドラインはメチルアミンを含む低分子量アミン類に関する情報に基づく」旨の記述がある。以上より、区分1(呼吸器系)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(呼吸器系、肝臓) | 警告 | H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(呼吸器系、肝臓) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
雌雄ラットを用いた4ヶ月間鼻部吸入暴露試験で「神経系、肝臓及び血液酵素の機能障害、免疫系の指標や臓器の形態の変化などが報告されているが、詳細な方法やデータについての報告はない」(DFGOT vol.7(1996)、IUCLID(2000))旨の記述がある。また、HSFS(2004)に「肺に刺激性を示し、気管支炎を起こす可能性がある。高濃度暴露により肝臓に影響する可能性がある」との記述がある。以上より、区分2(呼吸器系、肝臓)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類対象外 | - | - | - | - | 本物質はGHS定義上のガスであるため、分類対象外とした。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | - | - | - | - | - | - |
11 | 水生環境有害性(長期間) | - | - | - | - | - | - |
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