名称:2-ブテナール
CAS番号:4170-30-3
物質ID: | 1-375 |
分類実施者: | 経済産業省、環境省 |
分類実施年度: | 平成20年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | - | - | - | - | - | - |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | - | - | - | - | - | - |
3 | エアゾール | - | - | - | - | - | - |
4 | 支燃性/酸化性ガス | - | - | - | - | - | - |
5 | 高圧ガス | - | - | - | - | - | - |
6 | 引火性液体 | - | - | - | - | - | - |
7 | 可燃性固体 | - | - | - | - | - | - |
8 | 自己反応性化学品 | - | - | - | - | - | - |
9 | 自然発火性液体 | - | - | - | - | - | - |
10 | 自然発火性固体 | - | - | - | - | - | - |
11 | 自己発熱性化学品 | - | - | - | - | - | - |
12 | 水反応可燃性化学品 | - | - | - | - | - | - |
13 | 酸化性液体 | - | - | - | - | - | - |
14 | 酸化性固体 | - | - | - | - | - | - |
15 | 有機過酸化物 | - | - | - | - | - | - |
16 | 金属腐食性物質 | - | - | - | - | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分3 | 危険 | H301: 飲み込むと有毒 |
P301+P310: 飲み込んだ場合:直ちに医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P330: 口をすすぐこと。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットを用いた経口投与試験のLD50値80 mg/kg(環境省リスク評価第5巻(2006))から区分3とした。EU分類: T; R24/25(EU-Annex I)はGHS区分2-3に相当する。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分3 | 危険 | H311: 皮膚に接触すると有毒 |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P322: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P361: 汚染された衣類を直ちに全て脱ぐこと。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ウサギを用いた経皮投与試験のLD50値 380μL/kg(換算値:324 mg/kg)(環境省リスク評価第5巻(2006))から区分3とした。EU分類: T; R24/25(EU-Annex I)はGHS区分2-3に相当する。 | |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義上の液体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分1 | 危険 | H330: 吸入すると生命に危険 |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P284: 呼吸用保護具を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 P320: 特別な処置が緊急に必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットを用いた4時間吸入暴露試験での致死濃度:100ppm(ACGIH 7th, 2001)、LC50値 85ppm(IUCLID(2000))である。飽和蒸気圧濃度(20℃)39,500ppmの液体より気体基準を適用し、区分1とした。EU分類: T+; R26はGHS区分1に相当する。 | |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データがないので分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1 | 危険 | H314: 重篤な皮膚の薬傷及び眼の損傷 |
P301+P330+P331: 飲み込んだ場合:口をすすぐこと。無理に吐かせないこと。 P303+P361+P353: 皮膚(又は髪)に付着した場合:直ちに汚染された衣類を全て脱ぐこと/取り除くこと。皮膚を流水/シャワーで洗うこと。 P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ヒトへの影響として皮膚刺激性である(IARC 63(1995))、ウサギの4時間皮膚刺激試験において、重度の紅斑、浮腫、非可逆性化学熱傷がみられ、平均PIIは8.0/8.0であり腐食性と分類される(HSDB(2005))との記述から区分1とした。EU分類: Xi; 38(EU-Annex I)はGHS区分2に相当する。 | |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 | 危険 | H318: 重篤な眼の損傷 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 |
ヒトへの影響として眼刺激性である(IARC 63(1995))、ウサギの眼にたいして重度の障害をもたらす(HSDB(2005))との記述があり、皮膚腐食性は区分1と分類したので区分1とした。 なお、ICSC(2003)には、短期暴露で眼に対して腐食性を示すと記述されている。EU分類: Xi; R41(EU-Annex I)はGHS区分1に相当する。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データがないので分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分1 | 警告 | H317: アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P333+P313: 皮膚刺激又は発疹が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P272: 汚染された作業衣は作業場から出さないこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
織物工が感作性を示した(IARC 63(1995))、感作性を示した症例がある(HSDB(2005))との記述から区分1とした。 | |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分1B | 危険 | H340: 遺伝性疾患のおそれ |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
生殖細胞in vivo変異原性試験のマウス精原細胞を用いた染色体異常試験で「陽性」(IARC 63(1995))との記述から区分1Bとした。in vitro試験では、ネズミチフス菌を用いた復帰突然変異試験で「陽性」(IARC 63(1995))、「ヒトリンパ球で染色体異常と小核の誘発が認められている」(Mutat Res.1995)との記述がある。EU分類: Muta. Cat. 3; R68(EU-Annex I)はGHS区分2に相当する。 | |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | IARCでグループ3(IARC 63(1995))、EPAで1991年にC(IRIS(2005))、ACGIH(1998)でA3(ACGIH 7th, 2001)に分類されている。ガイダンスに従いIARCを優先すると区分外となるが、IARCとACGIHの分類根拠データは同じである。また、「2年間にわたる本物質の吸入投与(全身ばく露)によるがん原性試験の結果、ラットの雌雄ともに少数例ではあるが自然発生が稀な鼻腔腫瘍の発生が認められ、本物質のF344/DuCrj(Fischer)ラットの雌雄に対するがん原性を示唆する証拠と考えられた。マウスでは、雌雄ともに腫瘍の発生増加は認められず、本物質のCrj:BDF1マウスの雌雄に対するがん原性を示す証拠は得られなかった」(厚労省がん原性試験(2000))旨が記述されている。以上から分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データがないので分類できない。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(気道刺激性) | 警告 | H335: 呼吸器への刺激のおそれ(気道刺激性) |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ヒトへの影響として上気道を強く刺激する(ACGIH(7th, 2001)、IARC 63(1995))、マウスを用いた吸入暴露試験において呼吸数の減少が低濃度で認められた(IARC 63(1995))との記述から、区分3(気道刺激性)とした。EU分類: Xi; R37/38(EU-Annex I)は呼吸器刺激性に相当する。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットおよびマウスを用いた13週間経口投与試験において、用量40 mg/kgでラットの体重減少がみられた(IARC 63(1995))、また、ラットおよびマウスを用いた104週間吸入暴露試験において、用量12 ppmで体重増加抑制、摂餌量低下がみられた(厚労省がん原性試験(2000))と記述されている。みられた影響は重大な症状ではないが、低用量での試験である。従ってデータ不足から分類できない。EU分類: Xn; R48/22(EU-Annex I)は反復暴露(経口)に相当する。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データがないので分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | - | - | - | - | - | - |
11 | 水生環境有害性(長期間) | - | - | - | - | - | - |
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