名称:(RS)-3-(3,5-ジクロロフェニル)-5-メチル-5-ビニル-1,3-オキサゾリジン-2,4-ジオン
CAS番号:50471-44-8
物質ID: | 1-173 |
分類実施者: | 経済産業省、環境省 |
分類実施年度: | 平成20年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 化学構造に不飽和結合を含むが、データがなく分類できない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 50℃までは安定とのデータあり(HSDB(2003))。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 試験温度の140℃において、液体または気体となる物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 酸素、フッ素または塩素を含まない有機化合物である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットを用いた経口投与試験のLD50値>15,000 mg/kg(JMPR(1995))から区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ラットを用いた経皮投与試験のLD50値>5,000 mg/kg(JMPR(1995))から区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義上の固体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データがないので分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | 20℃における飽和蒸気圧濃度1.8×10-6 mg/Lの固体である。ラットを用いた吸入暴露試験のLC50値は>29.1 mg/L(JMPR(1995))であるが、暴露時間が不明なため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | ウサギを用いた、50%溶液による24時間皮膚刺激試験で、わずかな、一時的な刺激性(JMPR(1995))との記述があるが、100%溶液でないことと規格外の試験時間での結果であるため分類できない。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギを用いた眼刺激試験において「not irritating to the eyes」(JMPR(1995))との記述から区分外とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データがないので分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分1 | 警告 | H317: アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P333+P313: 皮膚刺激又は発疹が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P272: 汚染された作業衣は作業場から出さないこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
12匹の雄モルモットを用いたMaximization 試験における「suggesting sensitizing」(JMPR(1995))との記述から区分1とした。 なお、EU分類はR43(EU-Annex I)であり、区分1に相当する。 | |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | 生殖細胞を用いるin vivo経世代変異原性試験(マウスを用いる優性致死試験)で陰性(JMPR(1995))との記述から区分外とした。また、体細胞を用いるin vivo変異原性試験(マウス末梢血を用いる小核試験)で陰性(NTP DB(Access on October 2008))、生殖細胞を用いるin vivo 遺伝毒性試験(ハムスター精原細胞を用いる姉妹染色分体交換試験)で陰性(JMPR(1995))との記述もある。 |
6 | 発がん性 | 区分2 | 警告 | H351: 発がんのおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
EU分類はCat. 3; R40(EU-Annex I)であり、雌雄マウスを用いた18ヶ月経口投与試験で肝細胞癌、雌雄ラットを用いた24ヶ月経口投与試験でライディッヒ細胞腫、副腎の腺腫(JMPR(1995))等が記述されているので、区分2とした。 | |
7 | 生殖毒性 | 区分1B | 危険 | H360: 生殖能又は胎児への悪影響のおそれ |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットを用いた経口投与多世代試験で、母動物に一般毒性が見られない投与量で、F1世代の雄児動物(100 mg/kg投与群)の外性器のメス化によるオス不妊を引き起こした(JMPR(1995))との記述があり、本物質がアンドロゲンレセプターのアンタゴニストになっていると提唱されている。以上より、区分1Bとした。また、ウサギを用いた経口投与試験において、800 mg/kgを投与された15匹中12匹が流産した(JMPR(1995))との記述がある。 なお、EU分類はCat. 2; R60-61(EU-Annex I)であり、GHS区分1Bに相当する。 | |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データがないので分類できない。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(肝臓、腎臓、副腎) | 警告 | H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(肝臓、腎臓、副腎) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
マウス、ラット、イヌを用いた反復経口投与試験で、肝臓の壊死、肥大、副腎の組織異常(JMPR(1995))等の記述と、腎臓の遠位尿細管の脂肪滴、腎盂の拡張、水尿管(IRIS(1992))等の記述がある。これらの影響は区分2のガイダンス値の範囲内でみられたので、区分2(肝臓、腎臓、副腎)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データがないので分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 | 警告 | H400: 水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
水生植物(イボウキクサ)の5日間EC50 = 0.9 mg/L(AQUIRE, 2008)から区分1とした。 | |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 | 警告 | H410: 長期継続的影響によって水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性毒性区分1であり、急速分解性がない(BIOWIN)ことから、区分1とした。 |
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