名称:次亜塩素酸バリウム
CAS番号:13477-10-6
物質ID: | 07-D36 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成19年度 |
使用マニュアル: |
GHS分類マニュアル(H18.2.10版) 技術上の指針(H17.12.6版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類できない | - | - | - | - | 爆発性に関連する原子団として、「O-ハロゲン」を含むが、火薬としての用途がないので火薬としての評価は不明であり、分類できないとした。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(SITTIG(4th 2002)p.287)である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関連する原子団として、「O-ハロゲン」を含むが、酸化性物質に分類されるので定義から除外され、分類対象外とした。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(SITTIG(4th 2002)p.287)である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(SITTIG(4th 2002)p.287)である。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 国連危険物輸送勧告 クラス 5.1 副次危険性等級6.1 容器等級IIに分類され、クラス 4.3 には分類されていないので区分外とした。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 区分2 | 危険 | H272: 火災助長のおそれ:酸化性物質 |
P370+P378: 火災の場合:消火するために...を使用すること。 P210: 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。 P220: 衣類/.../可燃物から遠ざけること。 P221: 可燃物と混合を回避するために予防策をとること。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
有効塩素濃度22質量%を超えるものについて国連危険物輸送勧告 クラス 5.1 副次危険性等級 6.1 容器等級IIに分類(UN2741)されているので、区分2とした。 | |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 無機物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 参考:類似物質の次亜塩素酸カルシウムについての国のGHS分類ではラットLD50値:850mg/kg(RTECS, 2005、IUCLID, 2000、HSDB, 2005)に基づき、区分4となっている。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 参考:類似物質の次亜塩素酸カルシウムについての国のGHS分類ではIUCLID(2000)のウサギLD50値:>2000mg/kg、およびRTECS(2005)のウサギLDLo値:2000mg/kgに基づき、区分5となっている。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 | 警告 | H315: 皮膚刺激 |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P332+P313: 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P362: 汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。 |
本物質のデータはないが、ACGIH(2001)にバリウムおよび水溶性バリウム化合物には皮膚刺激性があるとの記述、およびEHC 107(1990)にバリウムはウサギの皮膚に軽度の刺激性があるとの記述から、区分2とした。 参考:類似物質の次亜塩素酸カルシウムについての国のGHS分類ではHSDB(2005)の皮膚に中等度ないし重度の損傷をおこすとの記述、HSFS(2003)の皮膚を重度に刺激するとの記述、ならびにIUCLID(2000)のウサギを用いた試験で皮膚腐食性が認められたとの記述から、区分1A-1Cとなっている。 | |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A | 警告 | H319: 強い眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 |
本物質のデータはないが、ACGIH(2001)にバリウムおよび水溶性バリウム化合物には眼刺激性があるとの記述およびEHC 107(1990)にバリウムはウサギの眼に強度の刺激性があるとの記述から、区分2Aとした。 参考:類似物質の次亜塩素酸カルシウムについての国のGHS分類ではHSFS(2003)の接触により眼を重度に刺激するとの記述、ならびにIUCLID(2000)の動物を用いた眼刺激性試験で腐食性が認められたとの記述から、区分1となっている。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(消化管、骨格筋、心臓) | 危険 | H370: 臓器の障害(消化管、骨格筋、心臓) |
P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
本物質のデータはないが、ACGIH(2001)にバリウムおよび水溶性バリウム化合物には消化管、心筋、筋肉の興奮性に影響するとの記述、およびEHC 107(1990)にヒトでの急性中毒で胃腸炎、深部反射の消失による骨格筋麻痺が認められ、動物実験ではバリウム摂取により流涎、吐き気、下痢、頻脈、低カリウム血症、筋の単収縮、骨格筋の弛緩性麻痺、呼吸筋麻痺、心室細動を起こすとの記述から、区分1(消化管、骨格筋、心臓)とした。 参考:類似物質の次亜塩素酸カルシウムについての国のGHS分類ではHSDB(2005)およびHSFS(2003)の吸入により肺を刺激し、肺水腫おこす可能性があるとの記述から、呼吸器が標的臓器と考え、区分2(呼吸器)となっている。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(中枢神経系、肺、心臓、精巣) | 警告 | H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(中枢神経系、肺、心臓、精巣) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
本物質のデータはないが、ACGIH(2001)に塩化バリウムをウサギに反復皮下投与すると中枢神経系に影響するとの記述、モルモット、ラット、ハムスターに反復吸入暴露すると肺に間質性肺炎を起こすとの記述、およびEHC 107(1990)にラット、マウスでの慢性飲水投与または吸入暴露により、区分2のガイダンス値範囲またはそれ以上の投与量で心筋および精巣に影響を及ぼすとの記述から、区分2(中枢神経系、肺、心臓、精巣)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
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