名称:四硝酸ペンタエリスリット
CAS番号:78-11-5
物質ID: | 07-D13 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成19年度 |
使用マニュアル: |
GHS分類マニュアル(H18.2.10版) 技術上の指針(H17.12.6版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 不安定爆発物 | 危険 | H200: 不安定爆発物 |
P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P372: 火災の場合に爆発する危険性あり。 P374: 適当な距離から注意して消火すること。 P380: 区域より退避させること。 P401: ...に保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
水分含有率が25質量%未満のもの、かつ安定剤含有率が15質量%未満のものは、輸送禁止(船舶安全法・昭和54運告549、5条1-ネ)なので、不安定爆発物とした。 (25質量%以上の水、または15質量%以上の安定剤を含むものはUN0150で、等級1.1となる。7質量%以上のワックスを含むものもUN0411で、等級1.1となる。) | |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 火薬類に分類されているので定義から除外され、分類対象外とした。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | 警告 | H302: 飲み込むと有害 |
P301+P312: 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P330: 口をすすぐこと。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットでのLD50値:1660mg/kg(RTECS Access on Aug 2007)に基づき区分4とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため、分類できない。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | in vitroでの Ames試験および培養細胞を用いた染色体異常試験では陰性である(NTP TR365, 1989)が、in vivoでの試験データはなく、データ不足のため分類できない。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | NTP TR 365(1989)で、ラットでの2年間混餌投与試験では、雌雄ともPETN、NF(本化合物とD-ラクトースの1対4混合物)投与群にZymbal腺腫瘍のわずかな発生増加が認められたが、本試験の結果からは発がん性の証拠は不充分であると評価されている。また、マウスでの2年間混餌投与試験(最高用量:50000ppm)では、発がん性の証拠はないと評価されている。 評価機関による評価はないが、2種のげっ歯類による発がん性試験において明確な発がん性が認められていないことから、専門家により「区分外」に分類された。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分外 | - | - | - | - | NTP TR 365(1989)に、ラット(14週間)およびマウス(13週間)での混餌投与試験では、区分2のガイダンス値範囲の上限を上回る用量においても明らかな毒性は発現しなかった、との記述から区分外とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | 甲殻類(オオミジンコ)の48時間LC50 = 292 mg/L(AQUIRE, 2007; Bentley et al., 1975)との報告が得られているが、水溶解度(43 mg/L; HSDB, 2007)を超えており、その他に信頼できるデータが得られていないことから、分類できない。なお、同時に報告のある魚類毒性試験については不十分な試験であること(サンプル量の制限があり予備的な試験)、水溶解度越えた曝露であることから信頼性は低い。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。 |
使用マニュアル |
|
解説・用語集(エクセルファイル) |
|
厚生労働省モデルラベル |
職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS |
職場のあんぜんサイトへ |