GHS分類結果

名称:硫酸パラジメチルアミノフェニルジアゾニウム
CAS番号:

結果:
物質ID: 1375
分類実施者: GHS関係省庁連絡会議
分類実施年度: 平成18年度
使用マニュアル: GHS分類マニュアル(H18.2.10版)

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 爆発物 分類できない - - - - 爆発性に関連する原子団(隣接した窒素原子)を含んでいるが、データがなく、分類できない。 【注】本物質はCAS番号がなく、情報が全く見つからなかった。本物質のナトリウム塩である硫酸パラジメチルアミノフェニルジアゾニウムナトリウム(ID No.1376、CAS No.140-56-7)も参照のこと。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体。
3 エアゾール 分類対象外 - - - - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体。
5 高圧ガス 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体。
6 引火性液体 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体。
7 可燃性固体 分類できない - - - - データなし。
8 自己反応性化学品 分類できない - - - - 爆発性に関連する原子団(隣接した窒素原子)を含んでいるが、自己反応性に関連する原子団は含んでいない。データがなく、分類できない。
9 自然発火性液体 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体。
10 自然発火性固体 分類できない - - - - データなし。
11 自己発熱性化学品 分類できない - - - - データなし。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外 - - - - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As ,Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。
13 酸化性液体 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体。
14 酸化性固体 分類できない - - - - データなし。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 分類できない - - - - データなし。 【注】本物質のCAS No.はなく、Priority 1及び2で健康有害性情報は得られなかった。なお、必要に応じ本物質のナトリウム塩である硫酸パラジメチルアミノフェニルジアゾニウムナトリウムの知見を利用した。硫酸パラジメチルアミノフェニルジアゾニウムナトリウム(ID1376, CAS 140-56-7)を参照のこと。
1 急性毒性(経皮) 分類できない - - - - データなし。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない - - - - データなし。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない - - - - データなし。
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない - - - - データなし。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない - - - - データなし。
4 呼吸器感作性 分類できない - - - - データなし。
4 皮膚感作性 分類できない - - - - データなし。
5 生殖細胞変異原性 分類できない - - - - 本物質のデータはないが、硫酸パラジメチルアミノフェニルジアゾニウムナトリウム(ID1376, CAS 140-56-7)ではin vivoデータがなく、in vitro変異原性試験ではAmes陽性(RTECS, 2003; NTP DB, 2006)、MLA陽性(NTP DB, 2006)、CHL細胞染色体異常陽性(HSDB, 2003; RTECS, 2003)、CHO細胞染色体異常陰性(NTP DB, 2006)であり、Amesの反応は強いものの他の陽性反応は強いものではなくNTPのCHO染色体異常試験は陰性であるため、区分2とするに十分な知見があるとは判断されず指針に従い分類できないとされいることから、本物質についても同様に分類できないとした。
6 発がん性 区分外 - - - - 本物質のデータはないが、硫酸パラジメチルアミノフェニルジアゾニウムナトリウム(ID1376, CAS 140-56-7)はIARC(Supple. 7, 1987)においてGroup 3(ヒト発がん性に分類できない物質)に分類され区分外とされていることから、本物質についても同様に区分外とした。
7 生殖毒性 分類できない - - - - 本物質のデータはないが、硫酸パラジメチルアミノフェニルジアゾニウムナトリウム(ID1376, CAS 140-56-7)では雌ラットを用いた催奇形性試験で胎児死亡、筋骨格への影響(RTECS, 2003)との報告があるもののデータ不足のため分類できないとされていることから、本物質についても同様に分類できないとした。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1(腎臓) 危険 H370: 臓器の障害(腎臓) P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。
P264: 取扱後は...よく洗うこと。
P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。
P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。
P405: 施錠して保管すること。
P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。
本物質のデータはないが、硫酸パラジメチルアミノフェニルジアゾニウムナトリウム(ID1376, CAS 140-56-7)ではラット急性経口投与において区分1のガイダンス用量で腎尿細管損傷(HSDB, 2003)がみられ区分1(腎臓)とされていることから、本物質についても同様に区分1(腎臓)とした。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分2(腎臓) 警告 H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(腎臓) P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。
P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。
P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。
本物質のデータはないが、硫酸パラジメチルアミノフェニルジアゾニウムナトリウム(ID1376, CAS 140-56-7)ではラット12ヶ月混餌投与において0.10%(=1000ppm, 50mg/kg/day相当)で腎症(HSDB, 2003)がみられ、区分2のガイダンス値に相当するため区分2(腎臓)とされていることから、本物質についても同様に区分2(腎臓)とした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - - データなし。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 分類できない - - - - データがなく分類できない。
11 水生環境有害性(長期間) 分類できない - - - - データがなく分類できない。


分類結果の利用に関する注意事項:
 政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。
 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。

参考情報:
使用マニュアル

解説・用語集(エクセルファイル)

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厚生労働省モデルSDS

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