名称:フルバリナート
CAS番号:69409-94-5
物質ID: | 1219 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体。 |
6 | 引火性液体 | 区分4 | - | 警告 | H227: 可燃性液体 |
P370+P378: 火災の場合:消火するために...を使用すること。 P403+P235: 換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。 P210: 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
PM(13th, 2003)に引火点が90℃(CAS No.102851-06-9のtau-Fluvalinateとして)との記載があり、区分4とした。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関連する原子団、あるいは自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 用途が農薬であり、常温の空気と接触しても自然発火しない。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 酸素、フッ素および塩素を含む有機化合物であるが、これらが炭素以外の元素と化学結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | HSDB(2003)に"Non-corrosive to slightly corrosive, depending upon the metal"との記載があるが、データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分3 | 危険 | H301: 飲み込むと有毒 |
P301+P310: 飲み込んだ場合:直ちに医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P330: 口をすすぐこと。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットに対する経口LD50 = 261 mg/kg(RTECS(2003), HSDB(2003))より区分3とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ラットに対する経皮LD50 > 20 gm/kg(RTECS(2003))より区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分2 | 危険 | H330: 吸入すると生命に危険 |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P284: 呼吸用保護具を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 P320: 特別な処置が緊急に必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットに対する吸入LC50(4hr)= 0.439ppm(本物質の飽和濃度は0.002 mg/Lであるため、吸入試験はミストの状態で行われていると推定される)(RTECS(2003))より、区分2とした。 | |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分3 | - | 警告 | H316: 軽度の皮膚刺激 | P332+P313: 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 | ウサギに対して”Mild(軽微な)”刺激性を有するとの記述があり、また、合成ピレスロイド系化合物の暴露によりヒトの皮膚に灼熱感を与えるとの記述がある(いずれもHSDB(2003))ことから、区分3とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B | - | 警告 | H320: 眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 |
ウサギに対するSTANDARD DRAIZE TESTにおいて、”Mild(軽微)”な刺激性があるとの記述(RTECS(2003))、また、ウサギに対し"moderate(中程度)"の眼刺激性を示す、ならびにピレスロイド系化合物がヒトの眼に刺激を与えるとの記述(HSDB(2003))から、区分2Bとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため。なお、本物質を特定したものではないが、ピレスロイド系化合物が呼吸器アレルギーを引き起こすとの記述が見られた(HSDB(2003))。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 | - | - | - | - | 本物質の20%水和剤を用いたモルモット皮膚感作性試験(Buehler法)において影響がみられなかった(日本農薬学会誌(1990))ことから、区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | In vitro変異原性試験(Ames試験、染色体異常試験)における陰性知見があるが(日本農薬学会誌(1990))、in vivoデータがなく、データ不足により分類できない。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | ラットおよびマウスを用いた発がん性試験において発がん性を示唆する所見が認められなかったことから(日本農薬学会誌(1990))、区分外とした。 |
7 | 生殖毒性 | 区分外 | - | - | - | - | ラットの2世代繁殖性試験、ならびにラットおよびウサギの催奇形性試験において影響がみられなかった(日本農薬学会誌(1990))ことから、区分外とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(神経系) | 危険 | H370: 臓器の障害(神経系) |
P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットおよびマウスを用いた薬理試験において単回投与(経路不明)により、中枢神経系への影響(体温降下、筋弛緩作用、運動協調性の欠如)ならびに末梢神経系への影響(軽度の筋収縮作用)が、区分1のガイダンス値でみられた(日本農薬学会誌、1990)ことから、区分1(神経系)とした。なお、合成ピレスロイド系化合物は、ナトリウムチャネルを作用点として末梢および中枢神経系の軸索に作用する神経毒である(EHC(J)98(1990))。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(皮膚) | 危険 | H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(皮膚) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットにおける13週間亜急性毒性試験において、区分1のガイダンス値において皮膚病変が認められた(日本農薬学会誌(1990))ことから、区分1(皮膚)とした。なお、合成ピレスロイドは末梢および中枢神経系の軸索に作用する神経毒である(EHC(J)98(1990))が、ラット、マウス、イヌを用いた反復暴露試験では、神経への明確な影響は記載されていない(日本農薬学会誌(1990))。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 | 警告 | H400: 水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
甲殻類(ミシッドシュリンプ)の96時間LC50=0.018ppb(AQUIRE、2003)から、区分1とした。 | |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 | 警告 | H410: 長期継続的影響によって水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性毒性が区分1、急速分解性がないと推定され(BIOWIN)、生物蓄積性があると推定される(log Kow=6.81(PHYSPROP Database、2005))ことから、区分1とした。 |
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