名称:(1R,2S,3R,4S)-7-オキサビシクロ[2,2,1]ヘプタン-2,3-ジカルボン酸
CAS番号:145-73-3
物質ID: | 1147 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体。 |
7 | 可燃性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(PM, 13th, 2003; HSDB, 2002)。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関連する原子団、あるいは自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(PM, 13th, 2003; HSDB, 2002)。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(PM, 13th, 2003; HSDB, 2002)。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない(二ナトリウム塩等でなくフリー体の場合)。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 酸素を含む有機化合物であるが、この酸素は炭素、水素以外の元素と化学結合していない(二ナトリウム塩等でなくフリー体の場合)。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。なお、HSDB(2002)には「金属腐食性なし」との記載がある。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分3 | 危険 | H301: 飲み込むと有毒 |
P301+P310: 飲み込んだ場合:直ちに医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P330: 口をすすぐこと。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットにおける経口LD50 = 248 mg/kgである(農薬登録申請資料(1994))ことから区分3とした。 【注】健康に対する有害性については、すべての試験データが本物質の二ナトリウム塩製剤として実施されており、二ナトリウム塩製剤としてGHS分類を行った。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | ラットにおける経皮LD50は>2000 mg/kgである(農薬登録申請資料(1994))が、分類するにはデータが不足しており、分類できないとした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分4 | 警告 | H332: 吸入すると有害 |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 |
ラットにおける吸入LC50(ミスト、4時間)= 1.85 mg/Lである(農薬登録申請資料(1994))ことから、区分4とした。 | |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 | 警告 | H315: 皮膚刺激 |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P332+P313: 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P362: 汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。 |
ウサギを用いた皮膚刺激性試験の結果、ウサギの皮膚に対して強い刺激性を示した(農薬登録申請資料(1994))ことから、区分2とした。 | |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A | 警告 | H319: 強い眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 |
ウサギを用いた眼刺激性試験(GLP対応)において、被験物質滴下24, 48, 72時間後のDraizeスコアは区分2Aに相当する結果であり、かつ14日までに全ての刺激性変化は消失した(農薬登録申請資料(1992))ことから、区分2Aとした。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 | - | - | - | - | モルモットを用いた皮膚感作性試験(Maximization法、Buehler法(いずれもGLP対応))において、陰性の結果が示された(いずれも農薬登録申請資料(1994))ことから、区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | サルモネラ菌及び大腸菌を用いたin vitro復帰突然変異試験での陰性データ(農薬登録申請資料(1994))のみで、in vivo変異原性試験のデータがないことから、データ不足で分類できない。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | ラット、マウスを用いた発がん性試験において、本物質の投与に起因した腫瘍の発生は認められなかった(農薬登録申請資料(1994))ことから、区分外とした。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | ラットを用いた催奇形性試験において影響は見られなかった(農薬登録申請資料(1994))が、繁殖能への評価がなされていないことから、データ不足で分類できない。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(神経系) | 危険 | H370: 臓器の障害(神経系) |
P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットおよびマウスに対して、ガイダンス値で区分1に相当する量を経口投与した急性毒性試験において、嗜眠、活動性低下、腹臥姿勢、筋攣縮等の症状が見られたこと、ならびにマウス薬理試験において自発運動量抑制傾向がみられたこと(農薬登録申請資料(1994))から、区分1(神経系)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(肝臓、胃、精巣) | 警告 | H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(肝臓、胃、精巣) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
イヌに対する反復投与の結果、肝臓、胃、精巣の組織変化が、また、ラットに対する反復投与では、胃の角化性有棘層肥厚が見られ(いずれも農薬登録申請資料(1994))、これらはガイダンス値で区分2に相当する用量であったことから、区分2(肝臓、胃、精巣)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分外 | - | - | - | - | 甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50>100mg/L(農薬登録申請資料、2004)から、区分外とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 | - | - | - | - | 難水溶性でなく(水溶解度=100000mg/L(PHYSPROP Database、2005))、急性毒性が低いことから、区分外とした。 |
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