名称:n-ペンタン
CAS番号:109-66-0
物質ID: | 958 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分2 | 危険 | H225: 引火性の高い液体及び蒸気 |
P303+P361+P353: 皮膚(又は髪)に付着した場合:直ちに汚染された衣類を全て脱ぐこと/取り除くこと。皮膚を流水/シャワーで洗うこと。 P370+P378: 火災の場合:消火するために...を使用すること。 P403+P235: 換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。 P210: 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。 P233: 容器を密閉しておくこと。 P240: 容器を接地すること/アースをとること。 P241: 防爆型の電気機器/換気装置/照明機器/...機器を使用すること。 P242: 火花を発生させない工具を使用すること。 P243: 静電気放電に対する予防措置を講ずること。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
引火点<23℃、沸点(初留点)>35℃ | |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性ならびに自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 発火点が260℃である。(NFPA(12th, 1997)p.325-77) |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に金属または半金属を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に酸素、フッ素または塩素原子を含んでいない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含んでいない。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 試験温度である55℃において、気体状または固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットへの2000mg/kg単回経口投与では死亡および全身毒性は発現せず、LD50は>2000mg/kgであった(EU-RAR, 2003)との記述に基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分外 | - | - | - | - | ラットLC50(2時間):98,662ppm(4時間換算値:205.45mg/L(EU-RAR, 2003))であり、この濃度は蒸気圧からミストを含まない蒸気であると判断できることから、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ACGIH(7th, 2001)には、ボランティアでの皮膚適用(適用量などの試験条件不明)により痛み、灼熱感、水疱などの刺激性があると記述されているが、EU-RAR(2003)のヒトでの24時間貼付試験でヒト皮膚に対して刺激性なしとの記述、およびウサギでの皮膚刺激性試験では、実際上刺激性はない(Draize scoreの平均値が0.67の紅斑、浮腫)ことから、区分外とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B | - | 警告 | H320: 眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 |
EU-RAR(2003)のウサギでの眼刺激性試験において、一過性の結膜炎が認められたが72時間以内に回復し他との記述に基づき、区分2Bとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 | - | - | - | - | EU-RAR(2003)において、モルモットを用いたMaximisation Testで感作性はないと記載されていることから、区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | in vivoのラット骨髄細胞を用いた小核試験で陰性であった(EU-RAR, 2003)ことから、区分外とした。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 区分外 | - | - | - | - | 実験動物での繁殖試験のデータはないが、ラットでの13週間反復吸入暴露試験では、最高暴露濃度群(20000mg/m3、6時間/日)の雌雄ラットには、生殖器官に肉眼的にも病理組織学的にも物質投与の影響が認められていないとの記述(EU-RAR, 2003)、およびラットを用いた経口投与での催奇形性試験において、最高用量の1000mg/kg/dayにおいても母獣および胎仔ともに影響は認められないとの記述(EU-RAR, 2003)から、区分外とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(麻酔作用、気道刺激性) | 警告 |
H335: 呼吸器への刺激のおそれ(麻酔作用、気道刺激性) H336: 眠気又はめまいのおそれ(麻酔作用、気道刺激性) |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ACGIH(7th, 2001)の実験動物への吸入暴露により麻酔作用および気道刺激性があるとの記述、およびACGIH(7th, 2001), EU-RAR(2003), PATTY(4th, 1994), 産衛学会勧告(1993)において、マウスへの吸入暴露により気道刺激性および麻酔作用があるとの記述から、区分3(麻酔作用、気道刺激性)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分外 | - | - | - | - | EU-RAR(2003)のラットでの反復吸入暴露試験(最高暴露濃度:6660ppm・6時間/日、5日/週、13週間および3000ppm・9時間/日、5日/週、30週間)、およびEU-RAR(2003), PATTY(4th, 1994), 産衛学会勧告(1993)のラットでの16週間反復吸入暴露試験(最高暴露濃度:3000ppm・12時間/日、7日/週)では、いずれも区分2のガイダンス値を超える最高暴露濃度においても毒性は発現しなかったこと、およびヒトでの高濃度n-ペンタンの長期反復暴露では中枢神経系には影響しないと報告されている(EU-RAR(2003))ことから、区分外とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 区分1 | 危険 | H304: 飲み込んで気道に侵入すると生命に危険のおそれ |
P301+P310: 飲み込んだ場合:直ちに医師に連絡すること。 P331: 無理に吐かせないこと。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
炭化水素であって、かつ動粘性率が20℃で0.374mm2/s(20℃の粘性率0.234mPs・sと密度0.62624g/cm3から算出)であることから、区分1とした。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分2 | - | - | H401: 水生生物に毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50=2.7mg/L(EU-RAR、2003)から、区分2とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 | - | - | - | - | 急速分解性があり(BODによる分解度:96%(既存化学物質安全性点検データ))、かつ生物蓄積性が低いと推定される(log Kow=3.39(PHYSPROP Database、2005))ことから、区分外とした。 |
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