名称:p-ニトロトルエン
CAS番号:99-99-0
物質ID: | 882 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 区分外 | - | - | - | - | UNRTDG クラス6.1に分類されている。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | 引火点、発火点の情報はあるが(ICSC(J)(2000)ほか)、規定試験法によるデータなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | UNRTDG クラス6.1に分類されている。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 発火点が450℃である。(ICSC(J)(2000)) |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 試験温度の140℃において、液体状である物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に金属または半金属を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 区分外 | - | - | - | - | UNRTDG クラス6.1に分類されている。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含んでいない。 |
16 | 金属腐食性物質 | 区分外 | - | - | - | - | UNRTDG クラス6.1に分類されている。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分5 | - | 警告 | H303: 飲み込むと有害のおそれ | P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 | ラットLD50値:1960mg/kg、7100mg/kg(CERIハザードデータ集, 2000)、3200mg/kg(SIDS, 2002、IARC 65, 1996)、2144mg/kg(SIDS, 2002、IARC 65, 1996、NTP TR 498, 2002)および>2250mg/kg(SIDS, 2005)に基づき、計算を適用した。計算値は2014mg/kgであったことから、区分5とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | SIDS(2005)のラットを用いた試験において16000mg/kgの6時間暴露、ウサギを用いた試験において20000mg/kgの24時間暴露でいずれも死亡が認められなかったとの記述から、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | CERIハザードデータ集(2000)にラットLC50(1時間)値:>758ppm(4時間換算値1.06mg/L)との記述、SIDS(2005)にラットを用いた試験において4.167mg/Lの1時間暴露(4時間換算値1.042mg/L)および152ppmの4時間暴露(換算値0.851mg/L)で死亡が認められなかったとの記述があるが、これらのデータからは区分が特定できないことから、データ不足のため分類できないとした。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | SIDS(2005)のウサギの皮膚に適用した試験においてDraize scoreが0で刺激性が認められなかったとの記述から、区分外とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | SIDS(2005)のウサギの眼に適用した試験において角膜および虹彩に影響が認められず、Draize scoreは1と2の間であったとの記述から、刺激性の判定基準に該当しないと判断し、区分外とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 | - | - | - | - | SIDS(2005)のモルモットを用いたsingle injection adjuvant testおよびBuehler testにおいて感作性は認められなかったとの記述から、区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | 体細胞を用いるin vivo変異原性試験であるラットおよびマウス赤血球を用いた小核試験において陰性の結果(SIDS, 2005、NTP DB, 2005)があることから、区分外とした。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | IARCでグループ3(IARC 65, 1996)に分類されていることから、区分外とした。 |
7 | 生殖毒性 | 区分外 | - | - | - | - | SIDS(2005)のラットを用いた経口投与繁殖試験において全身毒性が認められる用量で繁殖性に影響が認められなかったとの記述、CERIハザードデータ集(2000)、IARC 65(1996)およびSIDS(2005)のラットを用いた経口投与繁殖試験において精細管の壊死を伴う精巣の萎縮がみられたが繁殖性および胎児に影響はみられなかったとの記述から、区分外とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(血液) | 危険 | H370: 臓器の障害(血液) |
P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
CERIハザードデータ集(2000)のヒトへの急性影響としてメトヘモグロビン血症が発生するとの記述から、区分1(血液)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(血液、肝臓、免疫系) | 警告 | H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(血液、肝臓、免疫系) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
CERIハザードデータ集(2000)、ACGIH(7th, 2001)、IARC 65(1996)、SIDS(2005)およびNTP TR 498(2002)のラットを用いた混餌経口投与試験において血液への影響を示唆する変化が区分2のガイダンス値範囲の用量で認められたとの記述、ならびにCERIハザードデータ集(2000)、SIDS(2005)、NTP TR 498(2002)およびNTP DB(2005)のマウスを用いた14日間経口投与による免疫毒性試験において肝細胞の腫脹および免疫機能障害が区分2のガイダンス値範囲の用量で認められたとの記述から、区分2(血液、肝臓、免疫系)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分2 | - | - | H401: 水生生物に毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50=4.3mg/L(環境省生態影響試験、1998)から、区分2とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分2 | - | H411: 長期継続的影響によって水生生物に毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性毒性が区分2、生物蓄積性が低いものの(BCF=8(既存化学物質安全性点検データ))、急速分解性がない(BODによる分解度:0.8%(既存化学物質安全性点検データ))ことから、区分2とした。 |
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