名称:二酸化塩素
CAS番号:10049-04-4
物質ID: | 873 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類できない | - | - | - | - | 自身は「不燃性」との情報がある一方、「爆発性が高い」との多くの情報があり、規定試験法によるデータなし。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類できない | - | - | - | - | 強力な酸化剤との情報があるが、規定試験法によるデータなし。 |
5 | 高圧ガス | 分類できない | - | - | - | - | 分類に必要なデータが不足している。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 気体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による気体である。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による気体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分1 | 危険 | H330: 吸入すると生命に危険 |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P284: 呼吸用保護具を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 P320: 特別な処置が緊急に必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットLC50(4時間)値:32ppm(CICAD 37, 2002)に基づき、区分1とした。 | |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による気体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による気体である。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 | 警告 | H315: 皮膚刺激 |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P332+P313: 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P362: 汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。 |
ICSC(J)(1999)およびHSDB(2005)の皮膚を重度に刺激するとの記述から、区分2とした。 | |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A | 警告 | H319: 強い眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 |
CICAD 37(2002)のヒト暴露例で眼刺激性が認められたとの記述、ならびにICSC(J)(1999)の眼を重度に刺激するとの記述から、区分2Aとした。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分2 | 警告 | H341: 遺伝性疾患のおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
マウスを用いた優性致死試験で陰性の結果(CICAD 37, 2002)、体細胞を用いるin vivo変異原性試験であるマウス骨髄細胞を用いた染色体異常試験で陰性の結果(CICAD 37, 2002、ATSDR, 2004、IRIS, 2006)、経口投与によるマウス赤血球を用いた小核試験で陰性の結果(CICAD 37, 2002、ATSDR, 2004、IRIS, 2006)であるが、腹腔内投与によるマウス赤血球を用いた小核試験で陽性の結果(ACGIH 7th, 2001、PATTY 4th, 1994、ATSDR, 2004、IRIS, 2006)があること、および生殖細胞in vivo遺伝毒性試験で陽性の結果がないことから、区分2とした。 | |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | EPAでグループDに分類されている(IRIS, 2000)ことから、区分外とした。 |
7 | 生殖毒性 | 区分外 | - | - | - | - | CICAD 37(2002)、ATSDR(2004)およびIRIS(2005)の飲水投与によるラット1世代繁殖性試験で繁殖性に影響が認められなかったとの記述、ならびに雌ラットへの交配前から妊娠中飲水投与試験では母動物に一般毒性が発現した用量で明確な生殖毒性が認められなかったとの記述から、区分外とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(呼吸器) | 危険 | H370: 臓器の障害(呼吸器) |
P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
CICAD 37(2002)、ATSDR(2004)およびIRIS(2005)のラットを用いた単回吸入暴露試験において肺水腫が区分1のガイダンス値範囲の濃度で認められたとの記述、ならびにATSDR(2004)およびIRIS(2005)のヒト暴露例で呼吸困難や呼吸機能の低下が認められたとの記述から、呼吸器が標的臓器と考え、区分1とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(呼吸器) | 危険 | H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(呼吸器) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ACGIH(7th, 2001)、PATTY(4th, 1994)、CICAD 37(2002)、ATSDR(2004)およびIRIS(2005)のヒト職業暴露例で呼吸器への影響が認められたとの記述、ならびにCICAD 37(2002)、ATSDR(2004)およびIRIS(2005)のラットおよびウサギを用いた反復吸入暴露試験で呼吸器への影響が区分1のガイダンス値範囲の濃度で認められたとの記述から、呼吸器が標的臓器と考え、区分1とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による気体である。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 | 警告 | H400: 水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
魚類(ファットヘッドミノー)の96時間LC50=0.02-0.17mg/L(CICAD37、2002)他から、区分1とした。 | |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 | 警告 | H410: 長期継続的影響によって水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性毒性が区分1、水中での挙動および生物蓄積性が不明であるため、区分1とした。 |
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