名称:1,1,1-トリクロロ-2,2-ビス(4-メトキシフェニル)エタン【メトキシクロル】
CAS番号:72-43-5
物質ID: | 858 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | 可燃性との情報があるが(ICSC(J)(1999))、規定試験法によるデータなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性ならびに自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に金属または半金属を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に酸素および塩素を含むが、それらは何れも炭素、水素以外の元素と化学結合していない。またフッ素を含んでいない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含んでいない。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 僅かに鉄やアルミニウムを侵すとの情報があるが(HSDB(Access on Jan. 2006))、固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分5 | - | 警告 | H303: 飲み込むと有害のおそれ | P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 | ラットLD50値:5000-6000mg/kg(ACGIH 7th, 2001)、5000-7000mg/kg(IARC 20, 1979)および3460-7000mg/kg(ATSDR, 2002)に基づき、計算を適用した。計算値は4325mg/kgであったことから、区分5とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ラットおよびウサギLD50値:いずれも6000 mg/kg(PD, 2006)に基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 | - | - | - | - | ACGIH(7th, 2001)の皮膚感作性はほとんどないあるいは全くないとの記述から、区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | 生殖細胞を用いるin vivo変異原性試験であるマウス精子細胞を用いた染色体異常試験および体細胞を用いるin vivo変異原性試験であるマウス骨髄細胞を用いた染色体異常試験において陰性の結果(ATSDR, 2002)があることから、区分外とした。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | IARCでグループ3(IARC Suppl.7, 1987)、ACGIHでA4(ACGIH 7th, 2001)、EPAで1990年にD(IRIS, 2006)に分類されていることから、区分外とした。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 | 警告 | H361: 生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ACGIH(7th, 2001)、IRIS(2006)、ATSDR(2002)のラットを用いた経口投与繁殖性試験において親動物に一般毒性が認められる用量で受胎能の低下が認められたとの記述から、区分2とした。 | |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(神経系) | 警告 | H371: 臓器の障害のおそれ(神経系) |
P309+P311: 暴露したとき、又は気分が悪いとき:医師に連絡すること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ATSDR(2002)のラットを用いた経口投与試験において振戦、痙攣、麻痺などの神経系への影響が区分2のガイダンス値範囲の投与量で認められたとの記述から、区分2(神経系)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(肝臓、神経系、内分泌系) | 警告 | H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(肝臓、神経系、内分泌系) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
IRIS(2006)のラットを用いた混餌経口投与試験において肝臓の水腫、壊死およびうっ血が区分2のガイダンス値範囲の用量で認められたとの記述、IARC 20(1979)のイヌを用いた混餌経口投与試験において振戦や痙攣などの神経系への影響が区分2のガイダンス値範囲の用量で認められたとの記述、ならびにIRIS(2006)、NTP DB(2006)、ATSDR(2002)のラットまたはマウスを用いた経口投与試験において下垂体中のプロラクチンレベルの増加、視床下部のGnRHレベルの増加、雌の性周期の異常などの内分泌系への影響が区分2のガイダンス値範囲の用量で認められたとの記述から、区分2(肝臓、神経系、内分泌系)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 | 警告 | H400: 水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
甲殻類(ミジンコ)の48時間LC50=0.78μg/L(HSDB、2004)から、区分1とした。 | |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 | 警告 | H410: 長期継続的影響によって水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性毒性が区分1、急速分解性がないと推定され(BIOWIN)、生物蓄積性があると推定される(log Kow=5.08(PHYSPROP Database、2005))ことから、区分1とした。 |
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