名称:テトラヒドロフラン
CAS番号:109-99-9
物質ID: | 842 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分2 | 危険 | H225: 引火性の高い液体及び蒸気 |
P303+P361+P353: 皮膚(又は髪)に付着した場合:直ちに汚染された衣類を全て脱ぐこと/取り除くこと。皮膚を流水/シャワーで洗うこと。 P370+P378: 火災の場合:消火するために...を使用すること。 P403+P235: 換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。 P210: 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。 P233: 容器を密閉しておくこと。 P240: 容器を接地すること/アースをとること。 P241: 防爆型の電気機器/換気装置/照明機器/...機器を使用すること。 P242: 火花を発生させない工具を使用すること。 P243: 静電気放電に対する予防措置を講ずること。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
引火点<23℃、沸点>35℃ UNRTDG クラス3 PG IIに分類されている。 | |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性ならびに自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 発火点が321℃である(混触危険Hb(第2版, 1997)p391)。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | UNRTDG クラス3に分類されている。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に金属または半金属を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | フッ素または塩素を含んでいない。分子内に酸素を含むが、この酸素は炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 区分外 | - | - | - | - | UNRTDG クラス3 PG IIに分類されている。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | 警告 | H302: 飲み込むと有害 |
P301+P312: 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P330: 口をすすぐこと。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラット経口LD50=1650mg/kg(CERIハザードデータ集(1999))、2045mg/kg(ACGIH(7th, 2001))、2845mg/kg(ACGIH(7th, 2001))、3200mg/kg(ACGIH(7th, 2001))に基づき、計算式を適用して得られたLD50=1851mg/kgから区分4とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分外 | - | - | - | - | ラット吸入LC50(3時間)=21000ppm(CERIハザードデータ集(1999))[換算値 61.95mg/L]であり、この濃度では蒸気圧から蒸気と判断でき、4時間換算値は53.65mg/Lであることから、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 | 警告 | H315: 皮膚刺激 |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P332+P313: 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P362: 汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。 |
CERIハザードデータ集(1999)およびACGIH(7th, 2001)のヒトへの影響として皮膚への刺激性があるとの記述から、区分2とした。 | |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A | 警告 | H319: 強い眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 |
CERIハザードデータ集(1999)およびACGIH(7th, 2001)のヒトへの影響として眼への刺激性があるとの記述から、区分2Aとした。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 | - | - | - | - | CERIハザードデータ集(1999)のほ乳類毒性試験結果では感作性はないとの記述から、区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | in vivoのマウス骨髄細胞を用いる染色体異常試験(CERIハザードデータ集(1999)、NTP(NTP TR475(1998))、マウス骨髄細胞を用いる姉妹染色分体交換試験(NTP TR475(1998))で陰性であったことから、技術上の指針に従って区分外とした。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データ7不足のため分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | 区分外 | - | - | - | - | CERIハザードデータ集(1999)およびNTP(NTP TR475(1998))のラットの記述およびACGHI(7th, 2001)の記述およびIUCLID(2000)のラット繁殖性試験のデータでは生殖機能、生殖能力に影響はなく、胎児奇形も報告されていないこと、およびCERIハザードデータ集(1999)およびNTP(NTP DB, 2005)の記述でマウス妊娠6-17日吸入暴露試験の母動物に影響がみられた用量でのみ死亡胎児および吸収胎児の増加が認められているとの記述から、区分外とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(神経系)、区分3(気道刺激性) | 警告 |
H371: 臓器の障害のおそれ(神経系) H335: 呼吸器への刺激のおそれ(気道刺激性) |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P309+P311: 暴露したとき、又は気分が悪いとき:医師に連絡すること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
CERIハザードデータ集(1999)のラットの5000ppm3時間吸入暴露(4時間換算値12.7mg/L)でカタレプシー姿勢、昏睡、間代性痙攣、あえぎ呼吸、呼吸困難が認められたとの記述から、中等度の暴露濃度で神経系に影響があると考えられ、区分2とした。 CERIハザードデータ集(1999)およびACGIH(7th, 2005)のヒトへの影響として粘膜への刺激性があるとの記述、およびSITTIG(47th, 2002)、ICSC(J)(1997)、HSDB(2005)およびHSFS(1997)の蒸気が気道を刺激するとの記述から、気道刺激性と考えられ、区分3とした。 動物実験では麻酔作用が認められたとの記述がある(CERIハザードデータ集(1999)および産衛学会勧告(2005))が、急性毒性致死量と比較すると、きわめて高濃度でのみ発現していることから二次的影響と判断した。また、ヒトの急性暴露において、麻酔作用を示唆する中枢抑制症状は報告されておらず、ヒトで麻酔作用があるとは考えられなかった。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(肝臓、腎臓、神経系) | 危険 | H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(肝臓、腎臓、神経系) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
CERIハザードデータ集(1999)の職業暴露例で腎症、肝障害および中枢性痙攣が報告されているとの記述、およびACGIH(7th, 2001)の職業暴露例で腎症、肝障害、中枢性痙攣、末梢神経障害が報告されているとの記述から、標的臓器は腎臓、肝臓および神経系であると考えられ、区分1とした。【特記】ACGIH(7th, 2001)のラット12週間吸入試験で200ppm(換算値0.6mg/L)暴露により鼻および気管上皮に軽微な障害がみられたとの記述があるが、軽微な影響であることから分類を支持しない影響と考えられた。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分外 | - | - | - | - | 魚類(ファットヘッドミノー)の96時間LC50=2160mg/L(CERIハザードデータ集、2000)他から、区分外とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 | - | - | - | - | 難水溶性でなく(水溶解度=1.00×106mg/L(PHYSPROP Database、2005))、急性毒性が低いことから、区分外とした。 |
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