名称:1,1,2,2-テトラクロロ-1,2-ジフルオロエタン(別名:CFC-112)
CAS番号:76-12-0
物質ID: | 837 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による固体。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による固体。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による固体。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による固体。 |
7 | 可燃性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性及び自己反応性に関連する原子団を含まない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による固体。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性固体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性固体である。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, C, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による固体。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 塩素、フッ素を含んでいるが、炭素以外の元素と化学結合をしていない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 金属腐食性の情報がない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットの試験において25g/kgで死亡がみられていない(EHC113(1990), PATTY(5th, 2001))。この値は、5000mg/kg(経口:2000mg/kg(区分4)*2.5)の値を超えているので区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ウサギの試験において7.5g/kgで死亡が確認されていない(PATTY(5th, 2001))。この値は5000mg/kg(経皮:2000mg/kg(区分4)*2.5)の値を超えているので区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による固体。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分外 | - | - | - | - | ラットの吸入暴露のLC値で、15000ppm(換算値124.79mg/l)(PATTY(5th, 2001), ACGIH(2001))及びLC50:125000mg/m3(換算値:15000ppm)(RTECS(2004))の値は、20℃における飽和蒸気圧濃度が52320ppm以下であるので蒸気による吸入試験と考えられる。また、12500ppm(気体 5000ppm(区分4)*2.5)の値を超えているので区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データがない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 | 警告 | H315: 皮膚刺激 |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P332+P313: 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P362: 汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。 |
ウサギで紅斑(erythema)が認められ(EHC 113(1990))ているので区分2とした。 | |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B | - | 警告 | H320: 眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 |
モルモットでMILDという試験結果(RTECS(2004))区分2Bとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | 呼吸器感作性はデータがないので分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 | - | - | - | - | モルモットで感作性がないという情報(PATTY(5th, 2001))(EHC 113(1990))により区分外。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | マウスの優性致死試験でネガティブとなっている(EHC 113(1990))(DFGOT vol.1(1991))ので区分外とした。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | 評価機関の情報がないが、発ガン性が認められない(DFGOT vol.1(1991))とする試験結果により区分外とした。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データがない。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットの吸入暴露において、10000ppm(4時間換算値:7070ppm)でわずかな中枢神経の低下、20、000-30、000ppm(4時間換算値:10000-18000ppm)で肺の出血で死亡、そして5000ppm(4時間換算値:10750ppm)では重篤な肺の刺激性による死亡がみられる(PATTY(5th, 2001)DFGOTvol.1(1991))が、いずれも区分2のガイダンス値を超える投与量であったので分類には採用しない。他に有効なデータがないので分類できない。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | 肺、肝臓、脾臓、中枢神経系で症状が見られるが、いずれもガイダンス値を超える投与量で区分外とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | 化学性肺炎の報告無し。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。 |
使用マニュアル |
|
解説・用語集(エクセルファイル) |
|
厚生労働省モデルSDS |
職場のあんぜんサイトへ |