GHS分類結果

名称:1,4,7,8-テトラアミノアントラキノン【ジスパースブルー1】
CAS番号:2475-45-8

結果:
物質ID: 832
分類実施者: GHS関係省庁連絡会議
分類実施年度: 平成18年度
使用マニュアル: GHS分類マニュアル(H18.2.10版)

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外 - - - - 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいない物質。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外 - - - - GHS定義による固体。
3 エアゾール 分類対象外 - - - - エアゾール製品ではない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外 - - - - GHS定義による固体。
5 高圧ガス 分類対象外 - - - - GHS定義による固体。
6 引火性液体 分類対象外 - - - - GHS定義による固体。
7 可燃性固体 分類できない - - - - データがなく分類できない。
8 自己反応性化学品 分類対象外 - - - - 分子内に爆発性に関連する原子団、あるいは自己反応性に関連する原子団を含んでいない物質。
9 自然発火性液体 分類対象外 - - - - GHS定義による固体。
10 自然発火性固体 分類できない - - - - データがない。
11 自己発熱性化学品 分類できない - - - - データがない。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外 - - - - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない物質。
13 酸化性液体 分類対象外 - - - - GHS定義による固体。
14 酸化性固体 分類対象外 - - - - フッ素および塩素を含まず、酸素を含むが、この酸素が炭素以外の元素と化学結合していない。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - - 分子内-O-O-構造を有していない有機化合物。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分外 - - - - LD>3000 mg/kg(NTP TR299(1986))の記載より区分外とした。
1 急性毒性(経皮) 分類できない - - - - データがなく分類できない。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - - GHS定義による固体。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない - - - - データがなく分類できない。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない - - - - データがなく分類できない。
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない - - - - データがなく分類できない。(EU ではXi; R38に分類している)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない - - - - データがなく分類できない。(EUではXi; R41に分類している)
4 呼吸器感作性 分類できない - - - - いずれもデータがなく分類できない。(EUではR43に分類している)
4 皮膚感作性 分類できない - - - - いずれもデータがなく分類できない。(EUではR43に分類している)
5 生殖細胞変異原性 分類できない - - - - エームズ試験で陽性(NTP TR299(1986))、染色体異常試験で弱い陽性(NTP DB(2005))の報告はあるが、in vivoの試験報告はないため分類できない。
6 発がん性 区分2 警告 H351: 発がんのおそれの疑い P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。
P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。
P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。
P281: 指定された個人用保護具を使用すること。
P405: 施錠して保管すること。
P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。
IARC 2B、産衛学会 2Bに分類されていることより区分2に分類した。発ガン部位は膀胱
7 生殖毒性 分類できない - - - - ラットに摂餌投与して、受胎能、妊娠、乳汁分泌、出生仔の生活能に異常は認められず、妊娠ラットへの摂餌投与及び妊娠ウサギの経口投与でも催奇性は認められなかった(NTP TR299(1986))の記載があるが、使用した混合物の当該物質の含有量が少ない(0.61%)であるため、データ不足により分類できない。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない - - - - データがなく分類できない。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない - - - - 動物の試験データは、発がん性に関するものが多く、一般毒性について認められた症状はいずれも投与量が区分2のガイダンス値外であった。ヒトの報告もなく分類できない。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - - データがなく分類できない。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 分類できない - - - - データがなく分類できない。
11 水生環境有害性(長期間) 分類できない - - - - データがなく分類できない。


分類結果の利用に関する注意事項:
 政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。
 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。

参考情報:
使用マニュアル

解説・用語集(エクセルファイル)

厚生労働省モデルSDS

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