GHS分類結果

名称:タングステン
CAS番号:7440-33-7

結果:
物質ID: 824
分類実施者: GHS関係省庁連絡会議
分類実施年度: 平成18年度
使用マニュアル: GHS分類マニュアル(H18.2.10版)

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外 - - - - 爆発性に関わる原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外 - - - - GHS定義による固体。
3 エアゾール 分類対象外 - - - - エアゾール製品ではない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外 - - - - GHS定義による固体。
5 高圧ガス 分類対象外 - - - - GHS定義による固体。
6 引火性液体 分類対象外 - - - - GHS定義による固体。
7 可燃性固体 区分外 - - - - 固まりでは可燃性はない。
8 自己反応性化学品 分類対象外 - - - - 自己反応性に関わる原子団を含まない。
9 自然発火性液体 分類対象外 - - - - GHS定義による固体。
10 自然発火性固体 分類できない - - - - 微粉末は発火する可能性があるが、固体は発火しない。形態に依存する。
11 自己発熱性化学品 分類できない - - - - 自己発熱性のデータがない。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外 - - - - 金属であるが水に溶けないので反応性はない。
13 酸化性液体 分類対象外 - - - - GHS定義による固体。
14 酸化性固体 分類対象外 - - - - タングステンは元素であり、酸素、塩素あるいはフッ素を含む化合物ではない。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - - 元素であり有機物ではない。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - - 固体の試験法が確立されていない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 分類できない - - - - データがない。
1 急性毒性(経皮) 分類できない - - - - データがない。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - - GHS定義による固体。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない - - - - データがない。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない - - - - データがない。
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない - - - - データがない。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2B - 警告 H320: 眼刺激 P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。
P264: 取扱後は...よく洗うこと。
タングステン金属粉は眼に刺激性がある(HSDB(2005))という報告により区分2Bとした。
4 呼吸器感作性 分類できない - - - - 有効なデータが無い。
4 皮膚感作性 分類できない - - - - 有効なデータが無い。
5 生殖細胞変異原性 分類できない - - - - データがない。
6 発がん性 分類できない - - - - データがなく、また評価機関の情報がないので分類できない。
7 生殖毒性 分類できない - - - - データがない。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない - - - - 事故例が一件あるが、タングステンの症状だけとは言えないので分類できない。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない - - - - hard metal労働者の職業暴露で金属粉による咳、呼吸困難、過敏性喘息そして肺の線維症の報告(PATTY(5th, 2001))(ATSDR(2005))だけであり、特定臓器の症例がないので分類できないとした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - - データがない。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 分類できない - - - - データ不足のため分類できない。
11 水生環境有害性(長期間) 分類できない - - - - データ不足のため分類できない。


分類結果の利用に関する注意事項:
 政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。
 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。

参考情報:
使用マニュアル

解説・用語集(エクセルファイル)

厚生労働省モデルSDS

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