名称:石油ベンジン
CAS番号:
物質ID: | 821 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分1 | 危険 | H224: 極めて引火性の高い液体及び蒸気 |
P303+P361+P353: 皮膚(又は髪)に付着した場合:直ちに汚染された衣類を全て脱ぐこと/取り除くこと。皮膚を流水/シャワーで洗うこと。 P370+P378: 火災の場合:消火するために...を使用すること。 P403+P235: 換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。 P210: 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。 P233: 容器を密閉しておくこと。 P240: 容器を接地すること/アースをとること。 P241: 防爆型の電気機器/換気装置/照明機器/...機器を使用すること。 P242: 火花を発生させない工具を使用すること。 P243: 静電気放電に対する予防措置を講ずること。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
引火点約-40℃(溶剤ポケットブック(1997))、初留点35℃(Merck(13th, 2001))に基づいて区分1とした。 | |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 発火点約280℃(>75℃)(溶剤ポケットブック(1997))に基づき区分外とした。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
13 | 酸化性液体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットLD50 >16g/kg(EHC20(1982))に基づき区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | 情報不足のため。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | 情報不足のため。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分3 | - | 警告 | H316: 軽度の皮膚刺激 | P332+P313: 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 | 石油ベンジンはヘキサン、ヘプタンを主成分とすること、およびペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタンはヒトの皮膚に対して紅斑、充血、腫脹、色素沈着を引き起こすが、ヘキサン、ヘプタンは除去すると短時間の間に痛みは減少し、暴露中止により跡形なく回復したとの記載(NIOSH(1997))により区分3とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A-2B | 警告 | H319: 強い眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 |
石油ベンジンはヘキサン、ヘプタンを主成分とすること、および環境省リスク評価第1巻(2002)のヒト暴露例でヘキサンが眼への刺激性が認められるとの記述、およびDFGOT vol.14(2000)のウサギで軽度な刺激性が認められたとの記述から、区分2A-2Bとした。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(麻酔作用) | 警告 | H336: 眠気又はめまいのおそれ(麻酔作用) |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラット吸入試験で暴露期間中は昏睡を示し、暴露停止後、数時間で回復したとの報告(Industrial Medicine(1970))に基づき区分3(麻酔作用)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(神経系) | 危険 | H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(神経系) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
石油ベンジンがペンタン、ヘキサン、ヘプタン等の混合物であること(溶剤ポケットブック(1997))、および高濃度のヘキサンを含む溶剤に長期に暴露したヒトで多発性神経障害(polyneuropathy)が発症したとの多数の症例報告があるとの記載(EHC20(1982))に基づき区分1(神経系)とした。 なお、区分2ガイダンス値の上限以上の投与量であるが、ラットを用いた反復投与試験でもヒトと同じ症状が観察されている(EHC20(1982)) | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 区分1 | 危険 | H304: 飲み込んで気道に侵入すると生命に危険のおそれ |
P301+P310: 飲み込んだ場合:直ちに医師に連絡すること。 P331: 無理に吐かせないこと。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
石油ベンジンはヘキサン、ヘプタンを主成分とすること、およびヘキサンは炭化水素であって、かつ40℃での動粘性率が20.5mm2/s以下であることから、区分1とした。DFGOT vol.4(1992)にはラットでヘキサンのAspirationにより化学性肺炎が認められたとの記述もある。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
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