名称:N,N-ジメチルアセトアミド
CAS番号:127-19-5
物質ID: | 795 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分4 | - | 警告 | H227: 可燃性液体 |
P370+P378: 火災の場合:消火するために...を使用すること。 P403+P235: 換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。 P210: 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
引火点63℃(SIDS(2001))であるので区分4に該当する。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性および自己反応性に関わる原子団を含まない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 発火点が400℃であり、常温では自然発火しない。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 液体に関する試験法が確立してない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属なたは半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | フッ素および塩素は含まない。酸素は含むが炭素としか結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データがないので分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分5 | - | 警告 | H303: 飲み込むと有害のおそれ | P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 | ラットによる試験の報告が多数あり(IUCLID(2000))、その計算値が4263mg/kgであるので区分5に分類する。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分5 | - | 警告 | H313: 皮膚に接触すると有害のおそれ | P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 | ウサギによる試験の報告があり(IUCLID(2000))、いずれも2100-3600mg/kgの範囲にあるので区分5に分類する。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分3 | 危険 | H331: 吸入すると有毒 |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P311: 医師に連絡すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットに試験があり(IUCLID(2000))、4時間吸入のppmに換算した計算値が約1100ppmであるので、区分3に分類する。 | |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分3 | - | 警告 | H316: 軽度の皮膚刺激 | P332+P313: 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 | ヒトでは刺激性なし(SIDS(2001))とされているが、ウサギでは軽度の刺激性(RTECS(2004))あるいは刺激性なし(SIDS(2001))とする結果が得られている。モルモットでは強い刺激性、マウスでは投与量によるが 軽度の刺激性から刺激性なしの結果が得られている(SIDS(2001)。これらのデータを総合して軽度の刺激性と判断して区分3に分類する。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B | - | 警告 | H320: 眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 |
ヒトでは "slightly irritating" とされている(SIDS(2001))が、ウサギを用いた試験のほとんどにおいて "mild"で可逆的な刺激性を示している(SIDS(2001)、ACGIH(2001)、PATTY(2001))ので区分2Bに分類する。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 | - | - | - | - | ヒトおよびモルモットにおいて感作性なしとする記述がある(SIDS(2001)、PATTY(2001))ので区分外に分類する。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | 労働者の調査で染色体異常の増加は認められなかった(SIDS(2001))。また、ラット、マウスを用いた優性致死試験、ラット骨髄の染色体異常試験など、いくつかのin vivo試験において陰性のデータがある(SIDS(2001))ので、区分外に分類する。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | ラット、ハムスター、マウスを用いた幾つかの試験において発がん性がみられないとの報告がある(SIDS(2001))。また、ACGIHがA4(Not Classifiable as a Human Carcinogen)に分類していることから区分外とする。 |
7 | 生殖毒性 | 区分1B | 危険 | H360: 生殖能又は胎児への悪影響のおそれ |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ウサギを用いた試験において、母獣が妊娠中に飲み水あるいは胃管により経口投与された胎児に臓器や骨格の形成に異常が見られる(SIDS(2001), ACGIH(2001))こと、母獣が妊娠中に吸入暴露された胎児にも同様な臓器や骨格の形成に異常が見られる(SIDS(2001))。また、EUは生殖毒性カテゴリー2(胎児に害を及ぼすことがある)に分類していることから、区分1Bに分類する。 | |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(麻酔作用) | 警告 | H336: 眠気又はめまいのおそれ(麻酔作用) |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
動物種が特定されない哺乳類において区分1の吸入暴露ガイダンス値の範囲内で肝臓に影響があるとする報告がある(RTECS(2004))が、分類根拠としてはデータが不十分である。ヒトにおいて、めまい、嗜眠、虚弱などを起こすことがあるとされている(ACGIH(2001))ので区分3(麻酔作用)に分類する。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(肝臓) | 危険 | H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(肝臓) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
DMAを扱う職場に長期に従事した作業者に肝臓機能の異常が見られている(ACGIH(2001))こと、ラットを用いた吸入暴露試験において区分2のガイダンス値の範囲で肝臓肥大が見られる(SIDS(2001)、ACGIH(2001))こと、およびマウスを用いた吸入試験において区分2のガイダンス値の範囲で肝臓への影響がみられる(PATTY(2004))ことから、ヒトでの経験を重く見て区分1(標的臓器:肝臓)に分類する。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分外 | - | - | - | - | 甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50>500mg/L(SIDS、2004)から、区分外とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 | - | - | - | - | 難水溶性でなく(水溶解度=1.00×106mg/L(PHYSPROP Database、2005))、急性毒性が低いことから、区分外とした。 |
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