名称:2,4-ジクロロフェノキシエチル硫酸ナトリウム
CAS番号:136-78-7
物質ID: | 777 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | (GHS定義による)固体。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品として評価していない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | (GHS定義による)固体。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | (GHS定義による)固体。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | (GHS定義による)固体。 |
7 | 可燃性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性物質。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性および自己反応性に関わる原子団を含まない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | (GHS定義による)固体。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性物質。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性物質。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 水への溶解度が測定されており、水と激しく反応することはない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | (GHS定義による)固体。 |
14 | 酸化性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 酸素を含み、これが硫黄と結合しているが、国連輸送危険物のリストでクラス5.1の中に硫酸塩、硫酸エステルが含まれていないことから「区分外」とした。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体についての試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | 警告 | H302: 飲み込むと有害 |
P301+P312: 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P330: 口をすすぐこと。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットのLD50値として、730 mg/kg, 1500mg/kg(ACGIH(2001))という値があるので「区分4」とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | 経皮吸収急性毒性のデータがなく、分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | (GHS定義による)固体。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データがなく、分類できない。経口毒性データから見て、常温の飽和蒸気圧以下での致死はないと考えられる。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | 粉塵吸入急性毒性のデータがなく、分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 | 警告 | H315: 皮膚刺激 |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P332+P313: 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P362: 汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。 |
5%以上の水溶液がウサギの皮膚に壊死を起こしたという報告(ACGIH(2001))があるが、ICSCカードおよびEUリスクフレーズでは刺激性を採っている。5%に満たない濃度の水溶液、および固体粉末の皮膚接触では刺激性のレベルであったと考えられる。「区分2」とした。 | |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A | 警告 | H319: 強い眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 |
ウサギの眼で刺激を起こすとの報告(ACGIH(2001))がある。原典不明であるが HSDB(2005)には5%水溶液でウサギに重篤な損傷を起こしたと記載されている。しかしEUリスクフレーズでR41を採っていることから「区分2A」とした。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | 呼吸器感作性・皮膚感作性ともに情報がなく、分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | 呼吸器感作性・皮膚感作性ともに情報がなく、分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | In vivo の試験結果がなく、分類できない。In vitro 試験においても Ames テストが行われたとの報告(HSDB 82005))があるのみ。当物質を含む一連のクロロフェノキシ除草剤は製造工程での不純物、および製品化後の分解生成物として、微量のポリクロロジベンゾダイオキシン類を含有することがある。これらは強い変異原性物質であることが実験で確かめられており、ヒトの変異原性物質の疑いも持たれている(DHP(13th 2002))。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | ACGIH(2001)でA4に分類していることから「区分外」とした。変異原性の項で述べた不純物ポリクロロジベンゾダイオキシンは発がん性が示唆されている。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | 生殖毒性に関する情報がなく、分類できない。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(全身毒性)、区分3(気道刺激性) | 警告 |
H371: 臓器の障害のおそれ(全身毒性) H335: 呼吸器への刺激のおそれ(気道刺激性) |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P309+P311: 暴露したとき、又は気分が悪いとき:医師に連絡すること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
動物実験の報告は見出せなかったが、ヒトについて発作、昏睡、筋肉攣縮、弛緩、低血圧、はきけ、嘔吐、下痢、腹痛などが記載されている(HSDB(2005), HSFS(2001)ので「区分2(全身毒性)」とした。またICSCカード(1995)および Sittig(47th. 2002)に気道刺激が記載されているので「区分3(気道刺激性)」とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(肝臓、腎臓) | 警告 | H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(肝臓、腎臓) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットへの2年間の摂餌投与で区分2のガイダンス値内で肝臓、腎臓への影響が見られた。区分1のガイダンス値に当たる投与量では、ラットおよびイヌで影響が認められなかった(ACGIH(2001))。ヒトへの影響と見なされる記載は HSFS(2001)等にもある。これらの情報から「区分2(肝臓、腎臓)」とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | 情報がなく、分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
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