GHS分類結果

名称:ジクロロテトラフルオロエタン【CFC-114】
CAS番号:76-14-2

結果:
物質ID: 775
分類実施者: GHS関係省庁連絡会議
分類実施年度: 平成18年度
使用マニュアル: GHS分類マニュアル(H18.2.10版)

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外 - - - - GHS定義による気体。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 区分外 - - - - 不燃性。国連勧告でクラス2.2(非毒性、非引火性)。
3 エアゾール 分類対象外 - - - - エアゾール製品ではない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外 - - - - 国連勧告でクラス2.2(非引火性、非毒性)で副次危険に5.1(酸化性)が付いていない。
5 高圧ガス 液化ガス 警告 H280: 高圧ガス:熱すると爆発のおそれ P410+P403: 日光から遮断し、換気の良い場所で保管すること。 国連勧告では深冷液化ガスとして輸送されている。
6 引火性液体 分類対象外 - - - - GHS定義による気体。
7 可燃性固体 分類対象外 - - - - GHS定義による気体。
8 自己反応性化学品 分類対象外 - - - - GHS定義による気体。
9 自然発火性液体 分類対象外 - - - - GHS定義による気体。
10 自然発火性固体 分類対象外 - - - - GHS定義による気体。
11 自己発熱性化学品 分類対象外 - - - - GHS定義による気体。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外 - - - - GHS定義による気体。
13 酸化性液体 分類対象外 - - - - GHS定義による気体。
14 酸化性固体 分類対象外 - - - - GHS定義による気体。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - - GHS定義による気体。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - - 気体状の物質に適した試験方法が確立していない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 分類対象外 - - - - GHS分類による気体。
1 急性毒性(経皮) 分類対象外 - - - - GHS分類による気体。
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分外 - - - - ラット、LC50で700000、720000、and 750000ppmという値により区分外とした(PATTY(5th,2002))。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類対象外 - - - - GHS分類による気体。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類対象外 - - - - GHS分類による気体。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分外 - - - - ラビットの皮膚に40%濃度でスプレー投与した結果で刺激性が観察されていない。(EHC113(1990)、ACGIH(2001))また、モルモットの背中に直接スプレーした試験結果でも刺激性は観察されていない(EHC113(1990))以上により、区分外とした。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない - - - - ウサギの眼にスプレーによるデータで炎症が見られているが眼球には影響がない(ACGIH(2001))という症例が一つしかないので分類できないとした。
4 呼吸器感作性 分類できない - - - - データがない。
4 皮膚感作性 分類できない - - - - データがない。
5 生殖細胞変異原性 分類できない - - - - in vitroではサルモネラ菌の試験でネガティブとなっている(ACGIH(2001), PATTY(5th,2001), EHC113(1990))が、in vivoでの試験結果がないので分類できない。
6 発がん性 区分外 - - - - 動物実験で発ガン性が認められないという報告(PATTY(5th, 2001), ACGIH(2001))があり、また評価機関であるACGIHでA4となっている。
7 生殖毒性 分類できない - - - - データがない。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分外 - - - - ラットへの吸入投与ではそれぞれ、300000ppm to 400000ppm、300ppt及び600pptという高い投与量で症例が現れているので区分外とした。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分外 - - - - ラットの吸入投与において1422g/m3(200000ppm)という高い投与量で症状が現れているので、区分外とした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類対象外 - - - - GHS定義による気体。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 分類できない - - - - データ不足のため分類できない。
11 水生環境有害性(長期間) 分類できない - - - - データ不足のため分類できない。


分類結果の利用に関する注意事項:
 政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。
 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。

参考情報:
使用マニュアル

解説・用語集(エクセルファイル)

厚生労働省モデルSDS

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