名称:シクロヘキサノール
CAS番号:108-93-0
物質ID: | 763 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | 本物質は、GHS定義で固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | 本物質は、GHS定義で固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | 本物質は、GHS定義で固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 本物質は、GHS定義で固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関連する原子団、あるいは自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 本物質は、GHS定義で固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 発火点が70℃を超えている(データ:300℃(Chapman(2005他))。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 融点140℃以下の固体であり、この性状に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 本物質は、GHS定義で固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素は炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | ペルオキサイド構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分5 | - | 警告 | H303: 飲み込むと有害のおそれ | P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 | ラットLD50値 2.06g/kg(ACGIH 2001)に基づく。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ウサギLDLo値(IUCLID(2000); 12400-22700mg/kg)に基づき、 LD50値は5000mg/kg以上と推測される。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | 本物質は、GHS定義で固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | ラットLC50値 >878ppm(IUCLID(2000))は、飽和蒸気圧(1049〜1293ppm)から蒸気による試験と考えられるが、LC50値が不特定のため、分類できないとした。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分3 | - | 警告 | H316: 軽度の皮膚刺激 | P332+P313: 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 | ACGIH(2001)およびPATTY(5th, 2001)での「only slightly irritant to the rabbit skin」に基づき、区分3とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 | 危険 | H318: 重篤な眼の損傷 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 |
動物試験4匹中4匹で、24,48,72時間後のCorneal opacityの評点がそれぞれ3であり、21日後に1匹が障害から回復していない(ECETOC TR48(2)(1998))ので区分1とした。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | PATTY(5th,2001)に皮膚感作性試験のヒトパッチ試験結果が出ているが、詳細不明のため分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | 体細胞in vivo変異原性試験(小核試験)での陰性の結果に基づいて技術指針に従い区分外とした。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 | 警告 | H361: 生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
マウス試験で後世代への悪影響(仔の死亡率増加や成長阻害)がみられたが、親動物への影響が不明であること(ACGIH(2001))に基づいて区分2とした。 | |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(気道刺激性、麻酔作用) | 警告 |
H336: 眠気又はめまいのおそれ(気道刺激性、麻酔作用) H335: 呼吸器への刺激のおそれ(気道刺激性、麻酔作用) |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
気道刺激性(PATTY(5th、2001))及び麻酔作用(ACGIH, 2001)がそれぞれみられるので、区分3(気道刺激性、麻酔作用)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(自律神経系)、区分2(肝臓、腎臓) |
警告 危険 |
H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(自律神経系) H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(肝臓、腎臓) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ヒトで自律神経系の不調がみられた(ACGIH、2001)ことにより区分1(自律神経系)とした。また、区分2のガイダンス値相当の用量にて軽度の肝臓、腎臓変性がみられることから区分2(肝臓、腎臓)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 区分外 | - | - | - | - | 40oCでの動粘性率は、24.6 mm2/sと計算されるので、区分外となる。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分外 | - | - | - | - | 魚類(ファットヘッドミノー)の96時間LC50=704mg/L(ECETOC TR91、2003)から、区分外とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 | - | - | - | - | 難水溶性でなく(水溶解度=42000mg/L(PHYSPROP Database、2005))、急性毒性が低いことから、区分外とした。 |
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