名称:ジエタノールアミン
CAS番号:111-42-2
物質ID: | 758 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団、あるいは自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 発火点280-662℃(溶剤ポケットブック(1997)、ICSC(1994)、NFPA(13th, 2002)) |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 融点140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | フッ素または塩素を含んでいない有機化合物。酸素を含むが、この酸素は炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | 警告 | H302: 飲み込むと有害 |
P301+P312: 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P330: 口をすすぐこと。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットのLD50値4データ(ACGIH(2001)、PATTY(5th, 2001))から、技術指針による計算で得られたLD50=1613mg/kgに基づき、区分4とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ウサギのLD50値3データから、技術指針による計算で得られたLD50=8810.5mg/kgに基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | 本物質の飽和蒸気圧濃度は0.37ppmである。飽和蒸気圧濃度での2つのラット急性毒性試験(IUCLID(2000))では死亡が見られず、LC50値が求められていないので分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 | 警告 | H315: 皮膚刺激 |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P332+P313: 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P362: 汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。 |
ウサギで刺激性の程度は重度から軽度まで幅があるものの皮膚刺激性が認められており(ACGIH(2001), PATTY(5th, 2001))、ヒトにおいては軽度から中等度の刺激性の記載がある(HSDB(2005))こと、およびEUでR38に分類されていることに基づき、区分2とした。 | |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 | 危険 | H318: 重篤な眼の損傷 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 |
ウサギで重度の刺激性が記載され(ACGIH(2001), PATTY(5th, 2001))、ヒトでは発赤、痛み、重度の熱傷および腐食性を示すとの記載(ICSC(J)(2002))があり、EUでR41に分類されていることに基づき、区分1とした。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 | - | - | - | - | モルモットの2試験(そのうちの1試験はOECD試験ガイドライン406に基づく試験)において、皮膚感作性が認められなかった(ACGIH(2001), IUCLID(2000))こと、およびヒトにおける2つのパッチテストにおいて皮膚感作性が認められなかったとの記載(IUCLID(2000))に基づき、区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | in vivoの変異原性試験結果が無く、in vitro試験では複数の指標での陽性結果が無いことに基づき、分類できないとした。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | IARCで3に分類している(IARC(2000))ことに基づき、区分外とした。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | いずれの動物試験も明確な生殖毒性が見られないが、投与期間が分かっている試験は全て器官形成期の投与であり、他の投与時期の試験がないため、データ不足で分類できない。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(肝臓)、区分3(麻酔作用) |
警告 危険 |
H370: 臓器の障害(肝臓) H336: 眠気又はめまいのおそれ(麻酔作用) |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットの経口投与試験で、区分1のガイダンス値範囲内の投与量で、麻酔作用(鎮静作用、運動失調)および肝障害(重量増加、血清トランスアミナーゼおよびその他の肝臓酵素の増加、混濁腫脹と空胞変性、小胞体とミトコンドリアの損傷)が見られたとの記載(ACGIH(2001))に基づき、区分1(肝臓)、区分3(麻酔作用)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(肝臓、腎臓、血液、中枢神経系) | 警告 | H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(肝臓、腎臓、血液、中枢神経系) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットで区分2のガイダンス値範囲内の用量で肝臓および腎臓の重量増加と腎症が記載され(PATTY(5th, 2001)、ACGIH(2001))、赤血球数、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリット値の減少など貧血を示すデータおよび脳、脊髄の脱髄が記載されている(ACGIH(2001))。ヒトでは肝臓および腎臓に影響を及ぼすことが記載されている(ICSC(J)(2002))。以上の情報に基づき、区分2(肝臓、腎臓、血液、中枢神経系)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分2 | - | - | H401: 水生生物に毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
甲殻類(ミジンコ)の48時間LC50=2150μg/L(AQUIRE、2003)から、区分2とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 | - | - | - | - | 急速分解性があり(TOCによる分解度:96.7%(既存化学物質安全性点検データ))、かつ生物蓄積性が低いと推定される(log Kow=-1.43(PHYSPROP Database、2005))ことから、区分外とした。 |
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