名称:酢酸イソブチル
CAS番号:110-19-0
物質ID: | 727 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体。 |
6 | 引火性液体 | 区分2 | 危険 | H225: 引火性の高い液体及び蒸気 |
P303+P361+P353: 皮膚(又は髪)に付着した場合:直ちに汚染された衣類を全て脱ぐこと/取り除くこと。皮膚を流水/シャワーで洗うこと。 P370+P378: 火災の場合:消火するために...を使用すること。 P403+P235: 換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。 P210: 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。 P233: 容器を密閉しておくこと。 P240: 容器を接地すること/アースをとること。 P241: 防爆型の電気機器/換気装置/照明機器/...機器を使用すること。 P242: 火花を発生させない工具を使用すること。 P243: 静電気放電に対する予防措置を講ずること。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
引火点は23℃未満であり、沸点は35℃を超える。 | |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 国連勧告でクラス3(引火性液体)に分類されている。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 国連勧告でクラス3(引火性液体)に分類されている。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, C, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 塩素、フッ素を含んでいない。酸素を含んでいるが、化学結合をしているのが炭素のみである。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を有していない化合物。 |
16 | 金属腐食性物質 | 区分外 | - | - | - | - | 金属腐食性がないと判断される。「鋼、ステンレス鋼およびアルミニウムは容器として耐久性がある。銅はアセチレンが存在すると腐食される。(ホンメル(1991))」 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットのデータ 15400mg/kg(DFGOTvol.19(2003))により区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ウサギのデータ LD50>17400mg/kg(DFGOT vol. 19(2003))により区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分5 | - | 警告 | H333: 吸入すると有害のおそれ | P304+P312: 吸入した場合:気分が悪いときは、医師に連絡すること。 | 6匹中4匹が死亡した結果の値は8000ppm(37.93mg/L)(DFGOT vol.19(2003))であり、LC50は区分4の5000ppm以上と推定されるので区分5とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分3 | - | 警告 | H316: 軽度の皮膚刺激 | P332+P313: 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 | 人の調査ではnegative(DFGOTvol.19(2003))という報告もあるが、ウサギによる動物試験結果のMILD 及びModerate(RTECS(2004))により区分3とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B | - | 警告 | H320: 眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 |
ウサギに対してModerate(RTECS(2004))及びslight eye irritation(DFGTO vol.19(2003))という試験結果により区分2Bとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | 呼吸器感作性は報告がないため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 | - | - | - | - | 人及び、動物の皮膚感作試験で感作は認められなかった(DFGOT vol.19,(2003))という報告より皮膚感作性は区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | in vitroではnegative(DFGOT vol.19(2003))という試験結果があるが、in vivoの試験結果がないので指針に基づき分類できないとした。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | IARC、NTP、日本産業衛生学会等にデータなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | 生殖毒性および発育毒性の有効なデータがない。ただしMAKでは妊娠リスクグループCに分類されている(DFGOTvol.19(2003))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | 動粘度は20℃で0.80mm2/sであるが化学性肺炎の動物データがないため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分3 | - | - | H402: 水生生物に有害 |
P273: 環境への放出を避けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
魚類(ヒメダカ)の96時間LC50=17mg/L(環境省生態影響試験、1999)から、区分3とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 | - | - | - | - | 急速分解性があり(加水分解して酢酸およびイソブタノールを生成)、かつ生物蓄積性が低いと推定される(log Kow=1.78(PHYSPROP Database、2005))ことから、区分外とした。 |
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