GHS分類結果

名称:固形パラフィン
CAS番号:8002-74-2

結果:
物質ID: 720
分類実施者: GHS関係省庁連絡会議
分類実施年度: 平成18年度
使用マニュアル: GHS分類マニュアル(H18.2.10版)

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 爆発物 分類できない - - - - データなし。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外 - - - - GHS定義で固体。
3 エアゾール 分類対象外 - - - - エアゾール製品ではない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外 - - - - GHS定義で固体。
5 高圧ガス 分類対象外 - - - - GHS定義で固体。
6 引火性液体 分類対象外 - - - - GHS定義で固体。
7 可燃性固体 分類できない - - - - データなし。
8 自己反応性化学品 分類できない - - - - データなし。
9 自然発火性液体 分類対象外 - - - - GHS定義で固体。
10 自然発火性固体 分類できない - - - - データなし。
11 自己発熱性化学品 分類できない - - - - 融点が49-95℃で、140℃以下であるため適した試験方法がない。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外 - - - - 金属、半金属を含まない。
13 酸化性液体 分類対象外 - - - - GHS定義で固体。
14 酸化性固体 分類対象外 - - - - 構造中に酸素、フッ素、塩素を含まない。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - - 構造にペルオキサイドを持たない。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - - データなし。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分外 - - - - ラットLD50>5000mg/kgというデータ(IUCLID(2000))に基づき区分外とした。
1 急性毒性(経皮) 分類できない - - - - ウサギLD50>3600mg/kg(IUCLID2000)のデータがあるが、区分を判定できないので分類できないとした。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - - GHS定義で固体。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない - - - - データなし。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない - - - - データなし。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分外 - - - - ウサギ試験でmild(RTECS(2003))および"not irritating"(IUCLID(2000))と評価されているが、ヒト皮膚に適用下試験では"not irritating"と評価されている(IUCLID(2000))ことに基づき区分外とした。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2B - 警告 H320: 眼刺激 P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。
P264: 取扱後は...よく洗うこと。
ウサギでslightly irritant(IUCLID(2000))およびmild irritant(RTECS(2004))の結果に基づき区分2Bとした。
4 呼吸器感作性 分類できない - - - - データなし。
4 皮膚感作性 分類できない - - - - データなし。
5 生殖細胞変異原性 分類できない - - - - データなし。
6 発がん性 分類できない - - - - データ不十分のため分類できない。
7 生殖毒性 分類できない - - - - データなし。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分3(気道刺激性) 警告 H335: 呼吸器への刺激のおそれ(気道刺激性) P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。
P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。
P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。
P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。
P405: 施錠して保管すること。
P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。
ヒュームで気道刺激性あり(PATTY5th(2001)、ICSC(2003))に基づき区分3(気道刺激性)とした。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分外 - - - - ラットに区分2のガイダンス値以上の用量で2年間混餌投与(5000mg/kg bw)した試験において毒性影響が認められなかったと記載されている(EHC20(1982))ことに基づき区分外とした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - - データなし。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 分類できない - - - - データがなく分類できない。
11 水生環境有害性(長期間) 分類できない - - - - データがなく分類できない。


分類結果の利用に関する注意事項:
 政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。
 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。

参考情報:
使用マニュアル

解説・用語集(エクセルファイル)

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