名称:キシリジン
CAS番号:1300-73-8
物質ID: | 704 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいない物質。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体。 |
6 | 引火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 引火点>93℃であるため区分外とした。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団、あるいは自己反応性に関連する原子団を含んでいない物質。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属、半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | フッ素、塩素、酸素を含んでいない有機化合物。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | -O-O-構造を含んでいない有機化合物。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データがない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | 警告 | H302: 飲み込むと有害 |
P301+P312: 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P330: 口をすすぐこと。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
異性体混合物としての報告はないが、各異性体のラット、LD50値は470mg/kg-1270kg/kgの範囲内にあるため区分4に分類した。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分4 | 警告 | H312: 皮膚に接触すると有害 |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P322: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットLD50:2000mg/kg、ウサギLD50:1500mg/kg(DFGOTvol.19(2003))の記載あり、区分4に分類した。 | |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分2 | 危険 | H330: 吸入すると生命に危険 |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P284: 呼吸用保護具を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 P320: 特別な処置が緊急に必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
異性体混合物の報告はない。2,4-Xylidineについてマウス LC50:149ppm/7h(ACGIH(2002))のデータがある。25℃における飽和蒸気の濃度は180ppm(0.89mg/L)であり、この試験におけるLC50値は蒸気であると考えられる。4hに換算すると197ppmとなるため区分2に分類した。 | |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | 異性体混合物の報告はない。2,4-Xylidineについてラット LC50:1.53mg/L(DFGOTvol.19(2003))のデータがある。25℃における飽和蒸気の濃度は180ppm(0.89mg/L)であり、1.53mg/Lはミストと考えられ、4時間暴露なら区分2に相当する。しかし暴露時間の記載がないため、このデータでは分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | 混合物の報告はないが、2,4異性体でウサギの試験で刺激性なし(DFGOTvol.19(2003))の記載より区分外とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A-2B | 警告 | H319: 強い眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 |
混合物での報告はなく、2,4異性体のウサギの試験で刺激性(DFGOTvol.19(2003))の記載があるが、回復性の記載なく、2A、2Bの区分はできない。表示等で細区分が必要な場合は、安全性の観点から、2Aとした方が望ましい。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | いずれもデータがないため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | いずれもデータがないため分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | in vivo試験では、2,6異性体でマウス小核試験で陰性(ACGIH(2002))の報告があり、in vitro試験では、全ての異性体がエームズ試験(代謝活性あり)で陽性、真核細胞を使用して、2,4異性体、2,5異性体がDNA 修復を、2,4異性体(代謝活性なし)、及び2,6異性体(代謝活性あり)が染色体異常を誘発した、2,4異性体がコメット試験で陽性を示した(DFGOTvol. 19(2003))、および2,6異性体がCHO細胞を使用した染色体異常試験で陽性(ACGIH(2002))の記載があるが、本体の混合物でのin vivo試験の報告がないため分類できない。 |
6 | 発がん性 | 区分2 | 警告 | H351: 発がんのおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ACGIH A3に分類されている。 | |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(呼吸器系)、区分3(麻酔作用) | 警告 |
H371: 臓器の障害のおそれ(呼吸器系) H336: 眠気又はめまいのおそれ(麻酔作用) |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P309+P311: 暴露したとき、又は気分が悪いとき:医師に連絡すること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
2,4異性体について、ラットの試験で、肺の鬱血が区分2のガイダンス値内の2.2mg/L以下の吸入暴露(ミスト)により生じる(DFGOTvol.19(2003))、異性体混合物のマウスの試験において、区分2のガイダンス値内の1.06 mg/L/4hの吸入暴露で、麻酔作用が観察され(DFGOTvol.19(2003))、2,4異性体のラットの試験において、0.5 mg/L以上の吸入暴露で、鼻の刺激性が観察された(DFGOTvol.19(2003))との記載により区分3(麻酔作用)に、気道刺激については前述の肺の疾患と併せて区分2(呼吸器系)に分類した。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(血液、肝臓、腎臓、胆嚢、脾臓) | 警告 | H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(血液、肝臓、腎臓、胆嚢、脾臓) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ヒトにメトヘモグロビン血症を起こす(HSDB(2005))(Priority 2)の記載により区分2(血液)に分類した。メトヘモグロビン血症については、ラット、マウス、イヌ、ウサギの吸入暴露試験(ACGIH(2002))、ラット7の経口投与試験(DFGOTvol.19(2003))の報告もある。更に、異性体混合物での試験報告はないが、2,4、2,6異性体をラットへそれぞれ157mg/kg、20日間(90日換算:35mg/kg)の経口投与で、2,4体は肝臓、腎臓、胆嚢に、2,6体は脾臓に障害(ACGIH(2002))、2,6、2,4、2、5体をそれぞれイヌへの50mg/kg/4W(90日換算:17mg/kg)経口投与で肝臓障害(ACGIH(2001))、2,4体のラットへの0.1-0.3mg/L、28日(90日換算:0.03-0.1mg/L)の吸入暴露で肝臓、脾臓に障害(DFGOTvol.19(2003))の記載があり、これらの投与、暴露濃度は区分2のガイダンス値内であることより、区分2(肝臓、腎臓、胆嚢、脾臓)に分類した。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データがない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
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