名称:N-メチルカルバミン酸2-イソプロピルフェニル
CAS番号:2631-40-5
物質ID: | 319 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関する原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性、あるいは自己反応性に関する原子団を含まない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない(融点92.2℃(農薬登録申請資料)、試験温度140℃)。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 塩素およびフッ素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | -O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 融点が55℃以上のものについては固体状の物質に適した試験方法が確立していないので分類できない(融点92.2℃(農薬登録申請資料))。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分3 | 危険 | H301: 飲み込むと有毒 |
P301+P310: 飲み込んだ場合:直ちに医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P330: 口をすすぐこと。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラット経口投与でのLD50=178mg/kg(農薬登録申請資料(1995))に基づき、区分3とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | マウス経皮投与での試験において、最高用量の2000mg/kgにおいて死亡例が見られていない(農薬登録申請資料(1995))ことから、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | ラット吸入暴露の試験において、最高用量の2.1mg/Lで死亡例が見られていないが(農薬登録申請資料(1995))、急性毒性値を確定できないため、分類できないとした。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギによる皮膚刺激性試験において、刺激性なしとの報告がある(農薬登録申請資料(1995))ことから、区分外とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B | - | 警告 | H320: 眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 |
ウサギでの眼刺激性試験において、角膜や結膜に刺激性反応が見られたが、4日目までに消失したとの報告がある(農薬登録申請資料(1995))ことから、区分2Bとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 | - | - | - | - | モルモットでのMaximization試験において、陰性(感作率0%)との報告があることから(農薬登録申請資料(1995))、区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | in vitro復帰変異試験、染色体異常試験、DNA修復試験で陰性の結果があるが(農薬登録申請資料(1995))、in vivoでの試験結果がないため、分類できないとした。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | ラット24ヶ月およびマウス18ヶ月発がん性試験において、試験物質投与に関連した腫瘍の発生がなかったとの報告がある(農薬登録申請資料(1995))ことから、区分外とした。 |
7 | 生殖毒性 | 区分外 | - | - | - | - | ラット3世代繁殖性試験、ラットおよびウサギでの催奇形性試験において、繁殖性や胎児への影響がなかったとの報告がある(農薬登録申請資料(1995))ことから、区分外とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(神経系)、区分2(呼吸器) |
警告 危険 |
H371: 臓器の障害のおそれ(呼吸器) H370: 臓器の障害(神経系) |
P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。 P309+P311: 暴露したとき、又は気分が悪いとき:医師に連絡すること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットでの試験において、区分1に相当する用量において自発運動量の低下、うずくまり、横臥位、歩行失調、振せんが見られたとの報告があり、神経系が標的と考えられた。また、区分2に相当する用量において、肺の散在性白斑との報告もあり(農薬登録申請資料(1995))、呼吸器も標的臓器と考えられた。以上の結果より、区分1(神経系)、区分2(呼吸器)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(血液系、肝臓)、区分2(腎臓) |
危険 警告 |
H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(血液系、肝臓) H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(腎臓) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
動物実験において、白血球増多症、貧血、肝及び腎での臓器重量、肝グリソン氏鞘の小円形細胞浸潤、腎間質細胞浸潤との報告がある(農薬登録申請資料(1995))ことから、血液系、肝臓、腎臓が標的と考えられた。血液系と肝臓は区分1、腎臓への影響は区分2に相当するガイダンス値の用量でみられたことから、区分1(血液系、肝臓)、区分2(腎臓)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 | 警告 | H400: 水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50=24μg/L(農薬登録申請資料、2004)から、区分1とした。 | |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 | 警告 | H410: 長期継続的影響によって水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性毒性が区分1、生物蓄積性が低いものの(BCF=15(既存化学物質安全性点検データ))、急速分解性がない(BODによる分解度:0%(既存化学物質安全性点検データ))ことから、区分1とした。 |
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