名称:ポリ塩化ビフェニル
CAS番号:1336-36-3;53469-21-9;11097-69-1
物質ID: | 199 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体。 |
6 | 引火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 引火点>93℃、または不燃性(ICSC(J)(1999))。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性ならびに自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性である。(ICSC(J)(1999))。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性である。(ICSC(J)(1999))。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に金属または半金属を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に酸素またはフッ素を含んでいない。塩素を含むが、この塩素は炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含んでいない。 |
16 | 金属腐食性物質 | 区分外 | - | - | - | - | UNRTDG クラス9に分類されている。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | 警告 | H302: 飲み込むと有害 |
P301+P312: 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P330: 口をすすぐこと。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
Aroclor 1254のラットLD50値:1010mg/kg(CICAD 55, 2003、ATSDR, 2000、PATTY 4th, 1994、EHC 140, 1992)、4000mg/kg(IARC 18, 1978、EHC 140, 1992)、1300mg/kg(IARC 18, 1978、EHC 140, 1992)、1400mg/kg(EHC 140, 1992)、2000mg/kg(IARC 18, 1978、EHC 140, 1992)に基づき、計算を適用した。計算値は1057mg/kgとなり、区分4とした。Aroclor 1242については、ラットLD50値:4250mg/kg(CICAD 55, 2003、ATSDR, 2000、EHC 140, 1992)および8700mg/kg(IARC 18, 1978)に基づき、区分5となるが、Aroclor 1254の毒性値はAroclor 1242よりも小さかったことから、Aroclor 1254の毒性値に基づいて分類した。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分3 | 危険 | H311: 皮膚に接触すると有毒 |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P322: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P361: 汚染された衣類を直ちに全て脱ぐこと。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ウサギ経皮LD50(MLD):800mg/kg(EHC 140, 1992、ATSDR, 2000、IARC 18, 1978)に基づき、区分3とした。 | |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。ヒトの職業暴露例(蒸気暴露)では塩素ざ瘡などの皮膚病変をおこすが、皮膚に直接接触させた場合の刺激性についてのデータはなかった。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | ATSDR(2000)およびEHC 140(1992)のヒト職業暴露例(蒸気暴露)で眼刺激性が認められるとの記述はあるが、PCBを直接、眼の表面に付着させた動物試験データまたはヒトの症例報告もないことから、データ不足のため分類できない。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | ラットを用いる優性致死試験で陰性の結果(ATSDR, 2003、IARC 18, 1978、EHC 140, 1992)、ほ乳類精原細胞を用いる染色体異常試験で陰性の結果(CICAD 55, 2003、ATSDR, 2000、IARC 18, 1978、EHC 140, 1992)、ならびにほ乳類骨髄細胞を用いる染色体異常試験及び小核試験で陰性の結果(CICAD 55, 2003、ATSDR, 2000、IARC 18, 1978、EHC 140, 1992、NTP DB, Access on Oct 2005)があることから、区分外とした。 |
6 | 発がん性 | 区分1B | 危険 | H350: 発がんのおそれ |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ACGIH(7th, 2001)でA3、EPA(IRIS, Access on Oct 2005)でB2に分類されているが、IARC(Access on Oct 2005)で2A、日本産業衛生学会(2005)で2A、NTP(11th, 2005)でRに分類されていることから、区分1Bとした。 | |
7 | 生殖毒性 | 区分1A | 危険 | H360: 生殖能又は胎児への悪影響のおそれ |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
CICAD 55(2003)、PATTY(4th, 1994)、IARC 18(1978)およびATSDR(2000)のヒト暴露例で月経周期異常などの女性生殖毒性、男性の生殖能の低下、胎児の発育異常等が認められるとの記述から、区分1Aとした。 | |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(気道刺激性) | 警告 | H335: 呼吸器への刺激のおそれ(気道刺激性) |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ACGIH(7th, 2001)、ATSDR(2000)およびEHC 140(1992)のヒトで気道刺激性が認められるとの記述から、気道刺激性があると判断し、区分3とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(肝臓、皮膚、免疫系) | 危険 | H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(肝臓、皮膚、免疫系) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ヒト暴露例で肝臓障害(ACGIH 7th, 2001、PATTY 4th, 1994、IARC 18, 1978、EHC 140, 1992およびATSDR, 2000)、塩素ざ瘡などの皮膚症状(CICAD 55, 2003、ACGIH 7th, 2001、PATTY 4th, 1994、IARC 18, 1978、EHC 140, 1992およびATSDR, 2000)、ならびに免疫機能低下(CICAD 55, 2003、EHC 140, 1992、ATSDR, 2000)が認められるとの記述から、肝臓、皮膚、免疫系が標的臓器と考え、いずれも区分1とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 | 警告 | H400: 水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
魚類(ファットヘッドミノー)の96時間LC50=0.008mg/L(EHC140、1993)から、区分1とした。 | |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 | 警告 | H410: 長期継続的影響によって水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性毒性が区分1、環境中で安定で急速分解性がなく、生物蓄積性がある(BCF=270000(EHC140、1993))ことから、区分1とした。 |
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