名称:2,4-ジクロロフェノキシ酢酸
CAS番号:94-75-7
物質ID: | 134 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体。 |
7 | 可燃性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(ICSC(J), 1994)。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関連する原子団、あるいは自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(ICSC(J), 1994)。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(ICSC(J), 1994)。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 酸素、塩素を含んでいるが、これらが炭素以外の元素と化学結合していない有機化合物。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | HSDB(2005)に「金属を腐食する」との記載があるが、固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | 警告 | H302: 飲み込むと有害 |
P301+P312: 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P330: 口をすすぐこと。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットLD50値(420mg/kg:農薬登録申請資料、1992)より区分4とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分5 | - | 警告 | H313: 皮膚に接触すると有害のおそれ | P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 | 本物質のデータはないが、本物質のナトリウム塩のラットLD50値(>2000mg/kg:農薬登録申請資料、1992)より、区分5とした。なお、区分5の範囲は2000<区分5=<5000mg/kgであり、LD50値が特定されていないため、区分外とせず安全サイドをとった。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分4 | 警告 | H332: 吸入すると有害 |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 |
本物質のデータはないが、ナトリウム塩およびジメチルアミン塩のラットLC50値はそれぞれ>0.64mg/Lおよび>3.7mg/L(2.7mg/Lで死亡例なし、3.7mg/Lで2例死亡)であったこと(いずれも4時間暴露)(農薬登録申請資料、1992)より、区分4とした。 | |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分3 | - | 警告 | H316: 軽度の皮膚刺激 | P332+P313: 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 | 本物質のナトリウム塩を用いたウサギ皮膚刺激性試験において軽度の刺激性がみられた(農薬登録申請資料、1985)ことから、区分3とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B | - | 警告 | H320: 眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 |
本物質のナトリウム塩を用いたウサギ眼刺激性試験において軽度の刺激性がみられた(農薬登録申請資料、1985)ことから区分2Bとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 | - | - | - | - | 本物質のナトリウム塩を用いたモルモットMaximization試験において陰性(農薬登録申請資料、1990)であったことから区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | マウス骨髄小核試験において陰性(農薬登録申請資料、1995)であったことから区分外とした。なお、in vitro変異原性試験(Ames試験および染色体異常試験)においても陰性(農薬登録申請資料、1992)であった。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | マウスおよびラットにおいて発がん性は認められなかった(農薬登録申請資料、1998)ことから、区分外とした。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 | 警告 | H361: 生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラット2世代繁殖性試験において、母動物に影響が認められる用量で子動物の生存率の減少が認められた(農薬登録申請資料、1998)ことから、区分2とした。なお、ラットおよびウサギにおいて催奇形性は認められなかった(農薬登録申請資料、1998)。 | |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(肝) | 警告 | H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(肝) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラット90日間混餌投与試験において100mg/kg以上で肝(肝細胞肥大)、300mg/kgで眼(白内障)への影響がみられ、また、イヌ90日間混餌投与試験において、7.5mg/kg/dayで肝(慢性活動性炎症)への影響がみられた(農薬登録申請資料、1998)。肝への影響はラットでは区分2のガイダンス値範囲上限で、イヌでは区分1のガイダンス値内で認められたが、ラットを用いた2年間慢性毒性・発癌性併合試験において150mg/kgで眼球(網膜変性)、肝(肝細胞肥大、好酸性増加)、肺(炎症)への影響がみられたものの(農薬登録申請資料、1998)、いずれも区分2のガイダンスの範囲外であったこと、イヌでの肝臓の所見は、雌雄とも各4例中1例に認められたもので、その程度も中等度であったことから、区分1への分類を支持する重大な毒性影響とは判断されず、区分2(肝)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 | 警告 | H400: 水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
魚類(マスノスケ)の96時間LC50=0.373mg/L(EHC84、1989)から、区分1とした。 | |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 | 警告 | H410: 長期継続的影響によって水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性毒性が区分1、生物蓄積性が低いものの(BCF<10.1(既存化学物質安全性点検データ))、急速分解性がない(BODによる分解度:0%(既存化学物質安全性点検データ))ことから、区分1とした。 |
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