名称:1,1'-ジメチル-4,4'-ビピリジニウム=ジクロリド
CAS番号:1910-42-5
物質ID: | 34 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体。 |
7 | 可燃性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(ICSC(J), 2001)。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関連する原子団、あるいは自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(ICSC(J), 2001)。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(ICSC(J), 2001)。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 水に対して安定。(水溶解度の数値が得られている。また、本物質は水和剤(除草剤)としても市販されている。) |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体。 |
14 | 酸化性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | Merck(13th, 2001)およびICSC(J)(2001)に金属腐食性を示す記載があるが、固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分3 | 危険 | H301: 飲み込むと有毒 |
P301+P310: 飲み込んだ場合:直ちに医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P330: 口をすすぐこと。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
農薬登録申請資料(1991)の雄ラットのLD50=223mg/kgに従って、区分3とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分2 | 危険 | H310: 皮膚に接触すると生命に危険 |
P302+P350: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で優しく洗うこと。 P262: 眼、皮膚、衣類につけないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 P322: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P361: 汚染された衣類を直ちに全て脱ぐこと。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
農薬登録申請資料(1991)の雌ラットのLD50=79mg/kgに従って、区分2とした。 | |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類対象外 | - | - | - | - | 本物質は蒸気圧が極めて低く(25℃で0.01mPa未満)、蒸気暴露は困難と考えられ、分類対象外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分1 | 危険 | H330: 吸入すると生命に危険 |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P284: 呼吸用保護具を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 P320: 特別な処置が緊急に必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
農薬登録申請資料(1991)のラットのLC50=0.00084mg/Lに従って、区分1とした。 | |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 | 警告 | H315: 皮膚刺激 |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P332+P313: 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P362: 汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。 |
農薬登録申請資料(1991)において、20%パラコート液剤(水の他に数種の添加剤を含む)のウサギの皮膚刺激性試験で中程度の刺激性がみられたこと、および農薬製剤のラット等の急性経皮毒性試験で発赤および痂皮形成がみられたとの報告が複数あることから、やや強めの皮膚刺激性があると考えられ、区分2とした。 | |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A | 警告 | H319: 強い眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 |
農薬登録申請資料(1991)の20%パラコート液剤(水の他に数種の添加剤を含む)のウサギの眼刺激性試験において中程度の刺激性がみられ、9日間の観察期間終了時にも完全に回復しなかったことから、区分2Aとした。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 | - | - | - | - | 農薬登録申請資料(2004)のモルモットの皮膚感作性試験(Maximization法)では皮膚感作性は認められず、区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | 農薬登録申請資料(1991)では、体細胞を用いるin vivo変異原性試験で陰性報告が3例(骨髄染色体異常試験2例(だだし1例は統計学的有意差あり)、骨髄小核試験1例)あることから、区分外とした。なお、in vivo肝UDS試験も陰性であった。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | 農薬登録申請資料(1991)のラットおよびマウスの発がん性試験では本物質に関連する腫瘍性病変は認められなかったことから、区分外とした。なお、IRIS(1993)ではC(区分外に相当)に分類されている。 |
7 | 生殖毒性 | 区分外 | - | - | - | - | 農薬登録申請資料(1991)のラットの三世代生殖毒性試験、およびラット、マウスの催奇形性試験では、本物質に関連する明確な影響は認められなかったため、区分外とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(肺、腎臓、肝臓) | 危険 | H370: 臓器の障害(肺、腎臓、肝臓) |
P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
農薬登録申請資料(1991)のラットの急性毒性試験において暴露経路(経口、経皮、吸入)によらず肺への影響がみられること、Priority 1文書のACGIH(7th, 2001)にヒトの事故例で肺の他に腎臓、肝臓への影響の記載があること(Priority 2文書のICSC(J)(2001)にも同様の記載あり)から、区分1(肺、腎臓、肝臓)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(肺) | 警告 | H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(肺) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
農薬登録申請資料(1991)のラットの反復暴露試験(混餌投与)では本物質の投与に関連する肺の病変が認められ、毒性が表れた用量とガイダンス値との比較から区分2(肺)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 | 警告 | H400: 水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
藻類(緑藻)の96時間ErC50=0.6mg/L(農薬登録申請資料、2004)から、区分1とした。 | |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 | 警告 | H410: 長期継続的影響によって水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性毒性が区分1、生物蓄積性が低いものの(BCF=0.3(既存化学物質安全性点検データ))、急速分解性がない(BODによる分解度:0%(既存化学物質安全性点検データ))ことから、区分1とした。 |
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